青藍山研鑽通信 -2ページ目

青藍山研鑽通信

作曲家太田哲也の創作ノート


 渦巻くような熱気に翻弄される日々が続いていますが、皆さまお元気でお過ごしの事と存じ上げます。もう人様の前で演奏する事はないと思っていたのですが、ひょんな事から最後に再び情けない姿を晒す事と相成ってしまいました。

水の流浪第三集より~水に溶けるタンゴの調べ
鳥の歌 (カタロニア古曲)
ユーモレスク (アントン・ドヴォルザーク)
組曲スペインよりタンゴ (イザーク・アルベニス)
ぺリアスとメリザンドよりシチリアーノ (ガブリエル・フォーレ)
グリーンスリーブス (イギリス古曲)

23年9月9日(土)14時開演
県立美術館喫茶室 中央区天神5-2-1 090-9489-7444 
入場無料

 体調を鑑みましての短いプログラムですが、精一杯演奏いたしますのでよろしければご来場下さい。ともあれ猛暑の折、くれぐれもご自愛を。

                        太田 哲也 拝

 ようやく朝晩の冷え込みに秋の到来を感じる頃となりましたが、皆さまにおかれましては益々ご清栄の事と存じ上げます。

 
  今月末、十月二十七日にチラシの通りに演奏会を催す事と相成り、僭越ながらここにお知らせする次第でございます。


 ここ数年、体調が優れず今回をもちまして最後の自主公演といたします。数十年に渡りカタロニアおよびイギリスの古曲に取り組んでまいりました。演奏会の都度、新たに編曲を改め、まさに七転び八起、いや、起きてはおりません、そう、七転八倒、干潟の泥のような音の中でばたばたともがきながらも新しい響きを求めてまいりましたが、今回の編曲を持ちまして自らのカタロニア古曲の完成形であると自負するに耐えるものができあがったと確信しております。どうか御用とお急ぎのない方は、是非ご来場いただき、手に取って御覧じるかのように直接ご鑑賞いただければ幸甚でございます。


 尚、曲目の解説も兼ねましてこれから数日、こちらのブログにも与太話を書き散らしますので、御一読いただければ幸いです。


 ともあれ季節の変わり目、くれぐれもお体大切にご自愛ください。


                      二千重苦年 十月六日
                         頓首 太田 哲也

 音楽家には、音をとことん自由に扱い、それは時にはあからさまな自己演出に利用される事もあるのだが、音の上に君臨するタイプと、音をすべて受け入れ、自身の中に取り込み、まるで自己を音に捧げつくすかのように演奏するというタイプに二分する事ができる。

 

 ルー・タバキンという素晴らしいサキソフォーン奏者はまさに後者の典型だろう。彼は大袈裟な表現など必要としない。どこまでも自然な表現は品格に満ち溢れ、どんなに激しいフレーズを奏でている時でも、その表現はあまりに純粋で美しく、悲しさを感じさせるほどだ。まるで音が生き物で、その生き物がそのまますすり泣いているように感じることすらある。

 

 その生粋の音楽家ルー・タバキンをリーダーとするトリオを、福岡在住のファゴット奏者埜口浩之氏が招き、共にステージに立つという。間違いなくスリリングでしかも温かいコンサートになると確信している。うん、間違いない。ああ、胸を張って人様にお奨めできるコンサートがあるというのは嬉しい事だと、一人でほくそ笑んでいるところだ。

 

                                             2019 .8. 9.

 

 今回のコンサートを企画した埜口浩之氏についても、別のブログに拙文をしたためてみました。御用とお急ぎのないお方は御覧いただければ幸甚です。