大きな器で大きな視野で物事を考えられる人は佛様に近づく事が出来るようです。
しかし現実は世間虚仮の世界です。
その先にある唯仏是真の世界がある事は余程の縁がなければ無量寿の世界に到達する事は出来ません。
所で仏の世界、浄土の世界とはどの様な所なのでしょうか。
大乗仏教では、仏の悟りを求める修行者たちは、生きとし生ける者を救済しようという誓願をたてて修行し、ついにそれを完成して仏となることを説いていますが、こうして出現する仏の世界が浄土です。
中国・日本の仏教では、このうち阿弥陀仏の極楽世界が他の仏の浄土に比べてもっとも多く信仰の対象とされてきたので、今日一般に浄土といえば西方の極楽浄土をさし、極楽浄土への往生を説く教えを浄土教と称し、浄土宗、浄土真宗が成立しました。しかし、このような極楽浄土によって代表される浄土観とは異なった説も多くあります。
一般的には人間がめざす究極の心の住まいは浄土門の極楽浄土であると思えるのです。
その証拠に浄土門の信徒に「妙好人」と呼ばれる人がおられます。
他の宗派からはこの様な人は生まれないと思えるのです。
極楽浄土の世界はこの妙好人の心の中に輝いているのです。