今朝、西の空にオレンジ色の満月が見えました。
その光景が、人間を憐れんでいるように見えたのです。
早く、わたしのいる極楽浄土に来てくださいとでも言っているようでもありました。
所で極楽浄土はどのような所なのでしょうか。
もう10年以上前ですが、飲兵衛の友人が亡くなりました。彼が死に損なった時に、こっちにいらっしゃいと誰かが誘っていて、その彼方にお花畑がみえたと言っていました。
友人の事務所の入口にサクラソウがプランターを覆うように咲き誇っています。
その花の精に吸い込まれるかの様に見ていると、この世ではない極楽浄土のいるかのような気持ちになります。
5月の連休が始まりますが菜の花やサクラソウ、つつじや藤の花、菖蒲など集中してじっと見ていると現実とは思えない世界がこの世にあるのだ、とさえ思えてしまいます。
群生している花を写真のアングルのように、そこの所を心の中に焼き付けるのです。
そしてお念仏の南無阿弥陀仏を称えるのです。
するとこの世とは思えない極楽浄土があらわれるのです。