MtF性別適合手術(11)退院 | 中年MtFトランスジェンダーの記録

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50代半ばのMtFトランスジェンダーの記録です。

山梨大学医学部附属病院でMtFの性別適合手術を受け、術後13日目に退院しました。

最後の朝食も低残渣食。2週間前の火曜日の手術後の夕飯から、退院する月曜日の朝食までずっと低残渣食でした(金曜日の昼食だけ(低残渣食と書いてあるけれど)煮込みうどん☺)。以前は術後4日目から常食に変わっていたようですので、最近の変更点です。

2020年、2021年に山梨大学医学部附属病院においてMtF性別適合手術を受けた方の体験談と2024年2月に受けた私との入院中の取り扱いの主な違いをまとめると以下だと思います。

・追加料金が必要な個室を希望しない場合、入院から退院まで手術直後を含めて常に大部屋
・入院中にダイレーションをしない
・病院公式のダイレーターは無い(退院間際に参考として一例のプリントをもらい、ダイレーターを入手出来次第開始してと言われました。)
・入院中、膣洗浄にはシリンジとネラトンカテーテルを使う(プチシャワー・セペは使わない)。看護師さんから退院後はプチシャワー・セペなどを使ってと言われた。
・膣洗浄をベッドで行なわない。多目的トイレ(お湯が出る蛇口がある多目的トイレが病棟のフロアに1箇所あり、人肌のお湯を使って洗浄を行なう)か、シャワールームで行なう。1回につき200ml以上のお湯を使って洗浄するように指導される。シリンジに40mlずつお湯を入れるならば5回繰り返す。
・入院時にPCR検査をしない(検温はする)
・入院オリエンテーションは形成外科ではなく、入退院支援センターで行なわれる(しかしここの方は性別適合手術を理解していないので、生理用品が必要か聞いたら、不要と言われた)
・入院受付時間が10:15~10:45に後ろ倒しされて、東京などから当日来やすくなった。
・食事は入院中ずっと低残渣食(月曜入院、火曜手術、翌々週月曜退院の基本的なスケジュールの場合。入院した月曜日の昼食、夕食はそれぞれアルジネードウォーター1個ずつ、手術日の朝食は無し、手術日の昼食は手術中のため無し、手術日の夕食から退院日まで、朝昼夜すべて低残渣食。一般常食Aの人には、1食315円の追加自己負担で食べられる特別メニュー食が月曜~土曜の昼食と夕食に提供され、火曜と金曜の朝食時に調査票が配られるが、性別適合手術の人は入院中ずっと低残渣食のため調査票が配られない)
・使い捨ての箸、スプーンが毎食提供されるので準備不要

上記は2024年2月時点であり、今後変わる可能性はあると思います。

医師チームの技術で手術は成功、看護師さんたちのサポートにより術後の経過も良好でした。性別適合手術は数多く行なわれる手術ではないと思うのですが、3交替で来るいずれの看護師さんも性別適合手術をよく理解していて、聞けばすぐに的確なお答えをいただきました。山梨大学医学部附属病院の方々には感謝しかありません。