やっぱりいた!フチグロトゲエダシャク | 虫けら屋の「ちょっと虫採り行ってくる!」

2/19、

再びの出撃。

気温はそこそこぐらいだが、翌日以降はまた下がってしまうため、

行くなら今日だということで、10時を過ぎてからのんびり出撃。

 

土手に着くなり白い小さいのがランダムな飛い方でこっちにくる。

…でも、なんとなく飛び方が遅い気がする。

 

この時期、飛んでいるとフッチーとよく似て見えるシャクガ

というのがいるのだが、

フッチーより飛ぶのがやや緩慢な印象がある。

 

そっちっぽいなぁ…と思いつつ、

一応ネットインして確認してみるか、と網を振ると簡単に入った。

 

…で、見たら、

…あフッチーじゃん。

 

ここは数年前にポイントを発見してから毎年採集に来ているが、

こんなに着いて早々に採集できたのは初めてだ。

 

いやしかし、

なっぱり何度見てもステキな蛾だ。

 

ウサ耳のような大きな触角、

早春の野原の地味な色に合わせながらもオシャレな配色、

全身フワフワの毛。

 

少し歩くと、またしても飛んできた。

が、これは降り逃して頭上を越えて遠くに逃げてしまった。

 

先日のフッチー記事でも書いたが、

フチグロトゲエダシャクは飛び方が素早くランダムで

しかも枯草に紛れて消える。

“見失う”とかいうレベルではなく、消えるのだ。

 

速すぎて視界に収められなくなって見失うとかなら分かるのだが、

飛び方がランダムで素早いとはいえ、そこまで速くはない。

 

それどころか、走れば追いつける。

にもかかわらず、

距離を詰めて、あと少しで網の射程圏に入る!というところまで

近付いた途端、視界の真ん中で消えるのだ。

 

もう瞬間移動でもしてるんじゃないかってぐらいの消え方だ。

 

だから少しでも消えにくいように、

自分の場合は土手の下から空をバックにするように見上げながら探す。

 

…が、しかし。

そうすると高く舞い上がった瞬間に土手の斜面と相まって

一気に届かなくなってしまう。

まぁ、土手で採集している以上、こればかりは仕方がないことではあるのだが。

 

逃げられた個体をいつまでも思っていても仕方ないので、

さっさと気持ちを切り替えて次を探す。

 

すると、またしても。

現れたのを今度はネットインして、三角にしまう。

…で、見渡すと少し先にまた1頭飛んでいる。

どうもこの辺りは個体数が多いような。

となると、♀が近くにいる可能性が高い…

 

…のだが、しばらく探すうちに雲が空を覆ってしまい、

時間的にもフッチーのゴールデンタイムを超えてしまった。

 

残念。

…とは言え、フチグロトゲエダシャクのシーズンはこれからがピーク。

まだ♀を探すチャンスもあるだろう。

去年は♀に出逢いそこねてしまったので、

今年はなんとか見つけたいものだ。