落ち葉めくり | 虫けら屋の「ちょっと虫採り行ってくる!」

昆虫ァっす!虫けら屋です!

 

2/14はバレンタインデーでしたが、

私は東京都西東京市にある東京大学の農場で、

「東大農場・演習林の存続を願う会」の方々と一緒に

ゴマダラチョウの幼虫確認調査に行っておりました。

 

ゴマダラチョウは幼虫で冬を越しますが、

食樹であるエノキの大木の根元で落ち葉にくっついて冬を越します。

 

そこで、そういう幼虫を探すため、

エノキの下に積もった無数の落ち葉を

片っ端からめくっていくワケです。

 

…実のところ、

私は去年までこの「落ち葉めくり」をやったコトがなかったのですが、

この願う会のゴマダラ幼虫調査で昨年初めて体験し、

今年もまたその季節がやってきたというワケです。


無数にあるエノキの根元の落葉を

一枚ずつ片っ端からめくって確認していくと…

 

いた!

落ち葉にピッタリと貼り付いて一体化しています。

 

枯葉の色とよく似ているので、

注意して見ていないと見落としてしまいいそう。

 

その上、前日が一日雨だったためにまだ落ち葉が濡れていて、

何枚もめくっていると段々と指先が冷たくなり、

手がかじかんでくる…

 

それでも、

4人がかりが2時間弱、15頭の幼虫が確認できました。

 

彼らは気温が暖かくなる時期までこの落ち葉の下で過ごし、

やがて目覚めると木を登り、瑞々しい葉を食べて更に成長し、

蛹を経てゴマダラチョウの成虫へと変態します。

 

 

…せっかくなので、

素晴らしくカワイイご尊顔を見せてもらいませう。

どうです!?

この ぷりてぃ なお顔!

 

ややピンボケになるとフワッと感がでて、更に可愛く見えます。

 

 

 

…ちなみに、

アカボシゴマダラの幼虫も別の若木にいましたので、

ついでに出しときましょか。

 

上のゴマダラチョウの幼虫とそっくりですが、

背中のトゲのような突起の数が違います。

 

ゴマダラチョウは3対なのに対し、アカボシゴマダラは4対あります。

(※ちなみにオオムラサキの幼虫も4対です)

 

観察調査のあとは、多摩六都科学館まで歩いていき、

少しお手伝いをしてきました。

そのうち展示に使われるのかな?