標本は基本的に乾燥させて作りますが、
梅雨時だったり、家の立地だったりで
湿気が多くて乾燥に支障が出ることもあります。
そんな時にちょっと検討して頂きたいのが、
ドライボックスです。
実はこれ、
本来カメラ用品の除湿保管用の容器なのですが、
標本乾燥にも使えたりします。
…ちなみに画像の物はヨドバシカメラで購入したものですが、
蓋にゴムパッキンが入っていて密閉できるので、
中に乾燥剤を一緒に入れておけば、
外気の湿度に関係なく中の虫を乾燥させる事ができます。
また、
画像の物は長さがあるタイプなので、
展翅板や志賀の展足板がそのまま入ります。
※市販の展翅板や展足板を使わない場合は、
タッパーウェアや他のサイズのドライボックスでも良いと思います。
ちなみに、
もっと大量の標本を作る人の場合、
乾燥用の棚を作ったり温風機を取り付けて更に乾燥期間を短縮したりと
色々な工夫をしているようですが、
それほど数を採らず、少数の標本を作るのだれば、
このドライボックスはかなり優秀です。
「展翅したチョウを乾燥させたいんだけど、
むき出しで置いておくのは虫に食われる心配があるし…」
なんていう時には、
カメラ屋さんを覗いてみるのも良いかもしれません。