僕のケーブル事情:2020年・夏 | K点観測

K点観測

音楽家・ギタリスト(ときどき物書き) 八木健太郎のブログです。
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電線マン8号の八木です。

 

 過去に何度も取り上げてきた話題ではありますが、不定期だったり、人の印象は移り行くということもあり、今現在の好みや理想形といったものをまとめてみたい。まぁ、まとまればの話だが・・・。

 

 おさらい・基本事項として、僕は基本的に何にでも「弾いた通りの音がする」というのを選定基準にしています。ケーブルに限らずそれを適用するので、必ずしも「高級品が良い」という結果にはならないのです。

 

で、ケーブル。(以下、個人の感想です。)

 

 まず紹介しなければいけないのは、CANARE(カナレ)のL-4E6S。

 ず~っと使っている僕の「ファーストコール」なケーブルです。本来はマイク・ライン用なのですが、ギターケーブルとしてもなかなか良い適性を見せてくれるのです。

 エレキギターらしい「広すぎないレンジ感」や音の密度、柔軟性やノイズの少なさは他に代えがたい魅力があるのです。・・・安いし。

 ただ、もちろん欠点(と僕が感じている点)があるのも事実で、解像度の低さや、ギター側のボリュームを絞った時の反応の仕方が納得できるレベルにない。特にボリュームを絞った時の高音の落ち具合が、不自然に「落ちすぎてしまう」ので、その点には煩わしさを感じる。やや「シングルコイルらしさ」が損なわれる傾向にあるような気もするし・・・。

 

次っ!

 

 MOGAMI(モガミ)の2524。

 この2524はモガミが「ギター向けに・・・」と作っているモノなので、特に「エレキギターらしさ」を表現しているケーブルだと感じる。ボリュームに対する音の変わり具合も自然だし、音の密度もそこそこあると思う。個人的にはこのケーブルに「L.A.スタジオサウンド」な印象があって、クリアさとギターらしさのバランスが良いと感じている。

 ただもう一声、高音域の鋭さや低音域の速さが欲しいところ。なんか、低音が「遅れてやって来る」感覚が少しあるんだよね。それと、ノイズという点ではやはり4心のカナレL-4E6Sに分がある。まぁ、単心と4心を比べるのは酷というもんだけど・・・。

 それと、この2524はシールドが「横巻」なので、多少取り回しにやや難があるように思う。編組シールドに比べて、曲がりやすい方向・曲がりにくい方向というのがあり、演奏時に気になる時がある。

 同じモガミの3368(太いヤツ)比較して、「この中間のがあればいいのに・・・」なんて思ったり・・・。

 

 

ルンルンここで小休止:Spotifyで聴いてね。

 

三つ目!

 

 OYAIDE(オヤイデ)のQAC-222G

QAC−222G.jpg

(印字が消えかけている・・・)

 コイツの凄さはなんと言っても「レンジの広さと解像度の高さ」だろう。特に高音は「どこまででも出ている」感じがし、音の「曇り」といったものは一切ない。そのおかげか、ちょっとしたニュアンスの差もしっかり出してくれる。特にクリートーンの美しさは、ちょっと他では得られないものだろう。

 しかし!案山子!お菓子!・・・?

 この「レンジの広さと解像度の高さ」が災いしてか、相対して中音域が「引っ込む」傾向にある。歪ませると顕著で、鋭いエッジ以外の音が散ってしまう。この為、現時点では「クリーントーン専用」なケ-ブルになっている。

 それと、硬い。物理的に硬いので、取り回しは悪い方だといえる。もっと太くても柔軟なケーブルもあるので、この辺改善できないもんだろうか?オヤイデさぁ~ん・・・。

 

 さて、と。

 ここまで最近よく使う3つのケーブルに絞って書いてきたが、今回これを書くにあたり比較検証する中で、あくまで今現時点では、モガミ2524が「やや優勢」といった感じだ。前述したような点もあり「理想的」とは言えなものだが、組み合わせるプラグやハンダでも音は変わるので、「費用対効果」という点でも2524にはまだ「伸びしろがあるなぁ・・・」と感じている。・・・ってことは、プラグ違いでまた何本か作ることになるのかなぁ。(めんどくさいなぁ・・・。)

 

 そんな訳で、ちょっとの違いが大きな差を生むこの「音の世界」で、今後ももがき苦しんでいくことと思いますが、どうか見捨てずにいてください(?)。

 

 さぁ、次回は何を書こうかなぁ・・・。

 

んぢゃまたっ。