今回はコーチやカウンセラーの一つの不安・壁についてかいてみようと思う。

 

コーチやカウンセラーになりたての頃に感じる不安の一つに

専門性の高い職や自分の解決したことのない問題を抱えた人がやって来たらどうしよう。

がある。

 

この不安はよくわかる。

 

これまでの人生で親と子、先生と生徒、先輩と後輩、上司と部下など

上下の関係から様々なことを教わり教えしてきたから、

誰かの力になるためにはアドバイスや助言・教えることが必要と思い込んでいるかもしれない。

 

だから、自分の専門外の職の人や自分の分野でも格上の人や大きな問題を抱えた人の前で、

何もできなくなることを恐れ、不安になってしまう。

 

僕も実際そうだった。

それに、プロとして活躍しながら、トレーナーとして教えている人でも、

自分自身が深い悩みを持っていることを成功の必須要素のように言う人がいる。

教わるものはそれを鵜呑みにしてしまうことが多いので、

ますます、チャレンジを恐れてしまう。

 

でも、実は誰かの役に立つ方法は上下関係だけではない。

友人のように一緒に泣いて、一緒に笑って、そうして一緒にいてくれるだけで

気持ちが楽になることもたくさんある。

 

友人関係のように本気で誰かの力になりたいと思えば、

どんな方法でも力になれると思う。

 

ただ、プロのコーチやカウンセラーが一緒に泣いたり、笑ったりするだけしか

できないのも違うと思う。

 

では、プロのコーチやカウンセラーは何をできるのか?

 

それが、相手の可能性を広げることだ。

上下の関係ではなく、横に並んで同じ道を歩きながら、

あなたが気になることを僕が教えてもらうのだ。

一緒に体験するのだ。

その過去や未来の様々なイメージの体験の中であなたにいつもと違う体験をしてもらうことで、

新しい発見があり、これまでとは違う道の歩き方を身に着けていくのだ。

 

だから、コーチングやカウンセリングは始めた時から毎回毎回チャレンジの連続なのだ。

だから、成果が出るまでにクライアントの様々な失敗を知ることになる。

それは、一緒に同じ道を歩んでいるからとてもつらい。

でも、その先には本当に望むものが待っているからまた歩き出せる。

そして、一歩一歩指示や教えることでは得られない大きな成果に近づいていくのだ。

前回はコーチングに対する思いを書いてみた。

 

今回はコーチングに対する思いにどうやって技術を追いつかせてきたかについて書こうと思う。

 

コーチングのトレーニングをしていた時から、

ずっと疑問に思っていたことがある。

 

どうすれば、その人の考えが飛躍し、

今までにない悩みの解決や目標・夢の実現をすることができるのかだ。

 

コーチングの技術が受け手の目標や夢を叶える技術であるから、

習った技術のみでそれができて当然と思う。

飛躍がなければ、日々目標に向かい改善を繰り返しているような人には効果を及ぼすことが難しい。

しかも、それはたまたま偶然できたではプロとして信頼を得ることは厳しい。

 

ところが、自分が仲間からコーチングを受けても、

自分がコーチングをしても、日ごろの考えを整理したり、良い面をほんの少し増幅した程度の

成果しか得られないことがほとんどだった。

しかも、最初のきっかけになる小さなチャレンジに結びつかないことさえ多かった。

つまり、コーチングが一時の刺激でしかなく本当にしたいと思えず三日坊主で終わってしまう。

 

この状態は技術だけを教わったコーチが陥る最初のスランプだろう。

そして、そこを抜け出すことが難しいがために、

せっかく身に着けた技術を使う機会を減らし、いずれ忘れていくのだと思う。

 

僕たちのようにコーチングのトレーニングを受けた者が増えることで、

世の中は確実にもっとよくなると思う一方、このような最初のスランプの抜け方さえ

伝えられないトレーナーが資格学校でトレーニングを任せられていることに

ものすごく違和感を覚える。

 

それでも、熱心なものは数稽古をしたり、勘のするどいものだけが成果をあげられるようになり、

多くの人の幸せを一緒に作っていける人になるのだと思う。

 

また、新たにプロとして成果を上げ続けている人から学び教わることで、

自分も成果を上げられるようになることもある。

 

では、実際にコーチングで成果を上げるために必要なことは何なのか?

トレーニングで習っているのに、何が差を生むのか?

 

特に重要なことは感情と感覚をしっかり引き出す対話をすることだ。

頭で分かっていることや、コーチングの時に新たに思考したことは

今の延長線上のことだ。

 

感情や感覚はその人の本質から出てくるものだ。

そして、思考は日々使っているが、感情や感覚は日ごろ意識して使っていない。

だから、飛躍が生まれるし、自分にフィットするアイデアが生まれてくる。

感情や感覚を引き出せる人はコーチやカウンセラーと名乗らなくても信頼されるし、

自分でも感情や感覚をコントロールしたり、自分の大切な思いを知ることができる。

 

僕のコーチングが成果を出し始めたのはこういうことが実感として分かってきてからだと思う。

 

ますます技術も思いも大切に日々チャレンジしながら、

多くの人の幸せを一緒に作っていきたいと思う。

 

次回はコーチングにおける別のスランプを書いてみようと思う。

前回の続き。

交流会で会った肩書のふわっとした人との一日について。

 

前回僕はコーチングの体験セッションをさせてもらい、

その方とランチを一緒に食べた。

 

そして、その方の勧めるすごい人と会うことになった。

 

しばらくして、紹介された男性はラフな格好をして

優しそうで、危険はなさそうだった。

 

その男性をここからBさんと呼ぼう。

 

そして、このBさんを紹介した女性をAさんとしよう。

 

ここからはAさんと僕の状況を話したり、Bさんの経歴を聞いたり、

Bさんのお金や仕事に関する考えや、集客の仕方などを延々聞かせてもらった。

 

実際Bさんは稼いでいる様子だし、一部使える考えもあるなと思えた。

そして、Bさんの話を聞かされた後、僕が逃げ腰でもなかったので、

Aさんは本題の自分たちがやっていることの簡易な説明会をこの後予定しているのだと言う。

ここまで来たら、最後まで聞いてやろうと思い、参加することに決めた。

(もちろん、説明会を聞いたところで彼らのやっていることに関わるつもりはない。)

 

そして、説明会の場所として行ったカフェにはさくらと思われる説明会を聞きに来た男性と

AさんそしてAさんのサポート役が集まった。

 

そこで、彼らがやっているネットワークビジネスの簡易説明会が延々と続いた。

そして、それが終わってからも、先ほどのBさんがやってきて、

誘導尋問のようにそのネットワークビジネスに入らせようとしてきた。

 

ここまで来て、僕は相手をがっかりさせるのはつらい気持ちもあったが、

しっかりとお断りしてきた。

 

ネットワークビジネスについては僕はまったく関わるつもりはない。

 

そして、彼らがそうやってがんばっているのを直接どうこう言うつもりもない。

出来るならば、彼らの中で迷いのある人達には本当に自分の内側にあるやりたいこと

を引き出す力になってあげたい。そうすれば、彼らの犠牲になる人も減り、

本人も幸せになれると思うのに。

 

そして、僕はこの体験でコーチングに対する一つの強い思いを持つようになった。

 

彼らのやっていることは最初から最後まで好きになれない。

自分たちが警戒される存在であることを知っている。

その上で少しずつ巧妙に近づいてくる。

そして、人が興味を引く甘い言葉で自分たちが経験しているであろう辛い実態を隠して、

仲間に取り込もうとする。

そして、最後まで相手の気持ちではなく、逃げ道がなくなるようになくなるように話を進めていく。

こんなやり方は心から嫌悪している。

 

僕がやりたいことは最初から最後まで居心地よくいてもらうこと。

もし、不快な思いをさせることがあったとしても、

相手を信頼し尊重しあっているから、先に進めるということ。

そんな関係の上で、相手の人生が少しでも今より幸せになるように

隣で力になれるように全力を尽くそうと決めている。

 

理想論でなれ合うような関係ではなく、本当にその人の夢を叶えて欲しい。

そして、それは誰かから与えられた一時の刺激ではないその人のためのものだ。

 

それが、この体験から得た僕のコーチングに対する思いだ。

 

次回もコーチングで得た体験について書いていこうと思う。