2023 12/29 金 晴れ
右田ヶ岳は防府駅の北3キロちょっとのところに位置する標高426mほどの低山で、1時間ちょっとで登れるらしいので、防府市内で昼食をとったあと、ぶらっと行ってみた。登山口がある天徳寺から出発。
(天徳寺と背後に石舟山)
お寺の左側から登山道がはじまる。案内は要所にある。石段がきちんとつまれたしっかりした登山道を登っていく。すぐに傾斜が増してきて、花崗岩特有のざれ気味の道と大岩が現れ始め、低山なのに高度感が徐々に増してくる。途中左手に、倒壊による立ち入り禁止の建物があった。
(境内にある登山道入口)
(立入禁止の建物)
登山道脇、あるいは要所にある大岩には仏像などが彫られていてやたら多い。
岩々が目立つ小ピークの194標高点には石舟山という手製の標識があった。
(手前が石舟山山頂。背後右が右田ヶ岳。左は西峰)
少し下り、鞍部から再び登る。大きな岩や石を越えていくところも少なくなく、大股で登るので低山でもそれなりに消耗する。
途中で分岐が出てくる。西峰経由で山頂に登るルートが左。西峰を巻いていくルートが右。帰路をピストンではなく、西峰経由で西側の勝坂に下るルートを取る予定なので、登りでは右に入る。
ゆるんで、西峰経由の道を合わせる。
(西峰経由の道との合流点)
遅い時間に登り始めたのだが、40分ほどで山頂に到達。まだ12時台だった。
(山頂)
山頂からはさえぎるもの少なくほぼ360度の眺め得られるが、この時期でも10度を上回る気温の高さだったため、ややかすんでいて、すっきりした遠望は得られなかった。それでも眼下に山陽新幹線をみることができた。
山頂では多くの人が休んでいた。早々に辞し、西に向かう。往路を下り、巻道との分岐は右を選択し、西峰に登り返す。西峰も眺めがよいが、こちらの山頂には小さな案内があったぐらいで、ほかに人はいなかった。
(西峰山頂)
踏み跡に従って高度感のある道を下っていく。目立つ岩峰が近くなり、その基部に降り立つ。手前にはケルン。ここで左右に道がわかれる。
(分岐点にある大岩。ここで直下ルート(左)、林の中を下るルート(右)に分かれる)
右の方が林の中で緩やかで下りやすそうと、そちらに進む。直線的なルートと分かれたイメージでいた。林の中下っていきやがて左手に軽く登り返すと露岩の尾根にでる。見上げると露岩を直登するようなロープが設置されている。
(右の林の中を下るルートを選択)
ルートはそちらを示しているようだが、ここを登り返すと先ほどケルンのあった分岐に戻ってしまうことになりそうで、それでは意味がない。
更に下っていくルートへの分岐をどこかで見落としたかと少し引き返してみるが、それらしきはない。もう一度露岩の尾根に上がり、周りをよく観察してみると露岩の上を、なんとなく下れそうなルートがあるように見える。ここまであったマーキングがないのが気になったが、下っていくとやがてロープがでてきたので、間違っていなかったことを確信、そのまま下っていくとようやく、低木の中につけられた踏み跡がでてきたので、ほっとした。
その先はひたすら踏み跡を追って下り、途中で浅い谷状を横切る。水が流れるというほどではないが、浸み出しにより一部湿った部分があり、下方を見やるとその浸み出しがしばらく先でちょろちょろとした流れになっていた。
微妙に登ったあと、ふたたび下りになり最後の方はようやく林の中の普通の登山道になった。下部では登山道の右手に石垣跡が数段みうけられた。
車道脇におりたつ。この車道は午前中に山口駅から防府駅を結ぶバスで通った道だ。少し道なりに下ったところに勝坂バス停があり、バスの時間を確認すると、7,8分前に行ったばかりだったので、防府駅までのんびり1時間ほどかけて歩いた。防府駅から帰路についた。
(バス停に行く途中にあった案内。山中下部でみかけた石垣が
どうやらここに書かれた砲台跡だったようだ)
(防府駅まで歩く途中の橋から振り返って撮影した右田ヶ岳全景。低山とは思えない存在感)