2024 5/18 土 晴れ

 

終点の鴨沢西でバスを降りたのは自分ともう一人のみ。乗客のほとんどは手前の鴨沢でおりた。鴨沢西バス停から西に車道を歩き20分ほどで後山林道への分岐に到着。

(後山林道入口)


後山林道を25分ほど歩くと片倉橋。片倉橋にはゲートがあり、その手前に車が15台ほど停まっていた。

(片倉橋ゲート)


片倉橋たもとから立ち上がる尾根(七つ石尾根)も以前から気になっていたので、取付きを気にしていたところ、ゲートを越え、三条の湯方面に少し進んだところ、右手の腹に上がる木の段がでてきた。ここから七つ石尾根には登れそうだ。いつか登ってみたい。

(七つ石尾根への取付き?)



新片倉橋付近には巨大堰堤が設置され、水の気配はなかった。黒滝橋で、林道は左岸から右岸に移る。その先小さな橋を幾つか渡り進むと、塩沢橋。渡ったところで、林道は左右にわかれる。三条の湯は左だが、お目当ては右手。塩沢林道の起点とある。

(塩沢橋)


塩沢林道にはいり、沢沿いを緩やかに登っていくと、奥後山・雲取山の案内のついた段がでてきた。

(塩沢林道起点)


(ヨモギ尾根取付き)




登山口から山にはいる。傾斜が急なため短いジグザグを重ね枝尾根上にあがるも、そこから再び尾根を直登せず、左手に大きくトラバースし始める。基本的に踏み跡ははっきりしている。

(木橋を進む箇所もある)


ひたすら一方向のトラバースが続き、40分ほどあるいてようやく、折り返しに到達。そういえば、折り返しに到達する前に、一か所分かりにくかった分岐があった。下と上への分岐で、そばの案内は、札が二つあり、上の札が折れていて「山」とあり、下の札は「奥後山・雲取」とある。

(分かりにくかった分岐。上道が正解)


ちなみに、そのずっと手前にも上下の分岐があり、そちらは上が巡視路、下が「奥後山・雲取」とあったので、下を選択したのだが、今回は感覚的に上が正しいが、下を指して「奥後山・雲取」とあるので、一瞬まよった。ただ上の札をよく見るとほとんど割れてなくなっているが残された文字に「山」とある。さきほどの「巡視路」とは違うので、上が正しく、下は巻道かと判断、上に進んだ。

その後、下道が合流することはなく、謎だったが、帰りの電車で当該場所の写真をよく見ていて気付いたのは、下の札は、上の札の欠けている部分だったのではないか、ということ。割れて落ちていたのを誰かが括り付けた可能性が高いかも。自分は上下の分岐と上下の札が対応しているものと解釈して、一瞬判断に迷ったが、札の割れ目をみると、1枚の札だった可能性が高そう。

さて、40分歩いてようやく右手に切り返し登っていくと、みたび上下の分岐がでてきた。ここには文字が完全に消えた木札があったが、感覚的に上に進んだ。そのご何度か折り返し、ようやく尾根に上がった。

(尾根に上がる)


ゆるくのぼっていき、広めのコブにあがる。地図から奥後山だと思い三角点を探すが、見つからない。その先短く下ってゆるく登り返していくと、そちらのコブの最高点らしき高まりの少し手前に三角点があった。字が削れて分かりにくくなっているが、三等三角点だろう。特に奥後山の山名表示はなし。

(奥後山)


ちなみに、地図の通り、左手には尾根(奥後山西尾根)がある。奥後山から短く下っていくと、右手の谷側、変なところにマーキングがあるなと思ったら、道型があがってきていた。マーキングはそれを示すものかな。

またこの道型は、奥後山の西尾根と関係があるのかもしれない。このあたりも、いつか確認してみたい。恐らく下から登ってきているのだろうから、奥後山西尾根がおりたつ林道付近に取付きがある可能性がある。

その道型は尾根の少し下を並行し、次の傾斜では左を巻いていく感じだったが、ここは直登。このあたり、踏み跡が薄く、少しずつ低灌木が現れてきたが、藪という程ではなく、歩くには問題なし。

地図では尾根筋に道がつけられているが、実際は、下部は尾根の左(西)に踏み跡があり、ときどき、引き返すように折り返し尾根に合流。緩やかな傾斜がつづく尾根にそれが3回ほど繰り返される。

(低灌木が現れる)


(ヨモギ尾根から飛竜山を望む)


上部になると、尾根の右側(東側)に踏み跡がつけられ、ときどき折り返し尾根筋に復帰する感じ。

やがて、林班の案内があるところから、本格的に尾根筋を離れ、右を巻き始める。

登山地図にあるブナ坂まで続く巻道にはいった模様。

(林班の案内のところから、尾根の右手を巻く道が続く)


(巻道を進む)


登山地図をよくみると、途中で奥多摩小屋(跡)に上がる分岐があるので、そちらを目指すが、位置的にこのあたりだろうというポイントにきてもそれらしきがない。

谷に食い込んだあたりに来ると、その先軽くガレていて、ちょっと通行が微妙になってきたので、
このあたりから適当に尾根筋を目指すことにする。

(荒れた巻道)


最初谷筋をそのまま登ろうかと思ったが、足元が不安定そうなのと、両側の傾斜が強く、上部で万一行き詰ると逃げ場がなさそうに感じたので、少し引き返し、取付き易そうな場所から取付いた。

途中枯笹帯があったが、疎だったので問題なし。またところどころ鹿道があり使わせてもらった。

(適当に尾根を目指す)


(枯笹帯を抜ける)


枯れ笹帯をぬけ、少し歩きやすくなってきて尾根にあがる。尾根上にも薄い踏み跡があった。これなら巻かないで、最初から直登してもよかった。

(尾根に上がる)


(ヨモギ尾根から雲取山山頂が見える)


(避難小屋を拡大撮影)


ゆるく登る。右手下方から石尾根を登ってくる登山者がみえる。ひとのぼりで、ヨモギ沢の頭。

(ヨモギ沢ノ頭山頂で石尾根登山道と合流)


(ヨモギ沢ノ頭から七つ石山を望む)


このヨモギ沢の頭は普段石尾根から雲取山に登るルートでは、巻道を利用してスキップしていたため、印象が薄かった。

短く下り、鞍部からはまず富田新道への下の分岐を右手にすごしてから登りにとりつき、いったん緩んでから、小雲取山本体へののぼりをこなし、小雲取山。

小雲取山にあがると、ようやく雲取山の最後の高まりがみえてくる。赤い避難小屋がみえる。

あとは少しの登りをこなし、最後の我慢ののぼりで、山頂に到着。

(石尾根から飛竜山を望む)


鴨沢バス停への下りについては、いつものルートで特筆はないが、この日ヘリがやたら飛んでいると思っていたら、五十人平のところに野営場を整備するための作業がはじまっていて、その資材を運んでいるようだ。

また、奥多摩小屋(跡)にあがってくる踏み跡を石尾根側から探したが、それらしい跡は見つけられなかった。

(山頂から南東方面)

 

(山頂から富士山を望む)