釣行記 14 | つくばね鮎毛鉤研究所

つくばね鮎毛鉤研究所

清流の女王と言われる鮎を毛鉤でつる方法を”ドブ釣り”と言います。鮎がなぜ毛鉤に食いつくのか、どのようなデザインの毛鉤が効果的なのかを毛鉤を自作して研究しています。鮎の毛鉤釣りを科学しています。

6月16日

 相模川の小倉地区で開催された全国鮎毛鉤つり大会に参加しました。朝4時には本部前に到着、テントを組み立て、受付準備。5時半には他の参加者も集まってきて、挨拶もそこそこに各自思い思いのポイントへ散っていきました。私は、昨年と同じポイントへ入るべく、旧橋の下左岸へ向かいました。手前の丸石の底石の上を歩かないとポイントへは行けないのです。今年は少し水位が高いので同じポイントへは竿が届かないことが判り、3mほど手前に立ち込みました。跳ねは左下手の大岩の近くと右上手の崖前に集中していました。岸寄りの底石の垢は腐っているので魚が付いていませんでした。

 ディフェンシングチャンピオンとして、昨年の再現を期待して、最初に昨年の当たり針を試してみましたが、同系統の針でも全く反応がありませんでした。“興浅”に似た“おしどり”や“幸花”という自作針に変えたところ、当たりがあることはあるのですが、乗らないのです。そこで、数年前に此処での釣果に基づいて創作した“小倉3号”に変えてみると、間隔は長いのですが、確実に食ってきました。サイズも16以上とまずまずでした。欲張って上ばりを専用の針素止めにつけていたので、魚を取り込んだ際にこれがタモ網の目に引っかかってしまい、これを外すのに手間取っていると跳ねが去ってしまい、万事休すでした。

 そこで、一本針にして集中していると、小さなモゾモゾ感の後に竿先が水中に引き込まれる当たりがあり、寄せてみると18cm以上の大形(でも昨年のサイズには程遠い!)をゲットできた。フッと対面の2名に目を移すと、昨年と同じ面子が揃っていました。上手のベテランの方が数を伸ばしているようでした。他人のことはどうでも良いから、集中!集中!と気を取り戻していると、また大きな引き込み、しかし、寄せる間にサヨナラ!悔しいのはタモに入れる寸前で大物を3尾バラしたことでした。“逃がした獲物は大きい”の格言とおりです。結局、13尾で最大は19cmの六位に終わりました。

 賞品のアルミ製の杖頂けたので大助かりでした。なぜなら、今回の立ち込みポイントへ入るためには上述のように不安定な丸石の上を歩かなくてはならず、昨年頂いた杖の先で石の間を突いて体を支えていました。帰ってから杖の先が割れていることに気がつきました。修理するまで新しい杖が使えるので良かったです。毛鉤釣り団体協議会の名前の入った白の半袖シャツも頂きました。毛ばり釣りの普及のために効果があるでしょう。故S会長もあちらの川で爆釣しているかも!! N新会長頑張って下さい!