エクボの君🩷

喜ぶ君

を見て穏やかなシルバーウィークを過ごしていた
彼らは放生会も楽しんだ



しばらくして電話があった

「ちょっと来て 早く来て 今すぐ来て」

ばあちゃんかな?
おばさんかな?

と、行けばおばさんが車の助手席で意識なくしている

おばさんの息子はオロオロ

「呼びかけて」
「返事がない」
「息しよん?」
「してない」

「救急車呼ばな!」
と叫べば
「オーバーやない?」

「心臓止まっとんよ!呼んで」
「舞子さん呼んで」

119は、はじめてじゃないけど
緊張する

司令室の人が
「車から出して心臓マッサージしてください」という

昔習った心臓マッサージ

でも、相手が身内なら緊張する


肘を伸ばしてリズムよく押す
傷病者に対して直角に押す
わかっているけどこわい

いとこと交代しながらしたけど
今日は特別暑く汗ブルブルでやる

いとこ、やり方ちょっと違う

心臓マッサージは
患者の上から自分の肘は伸ばして
90度を保ちリズミカルに押す

いとこ、肘が曲ってる
「どいて」
と、どかして
「心臓マッサージはこうよ」
という

その間119の司令室には繋がっている

いとこと交代しながらやり続ける

「リズムよくやってますか?」
と言われ
「やりよるやん」
と叫ぶ

外は暑い

ようやく救急隊員が到着
AEDを装着された

びくんと跳ねる
2度3度跳ねる

意識も脈も戻らない




わたしは心臓マッサージしながら

号泣しながら

「起きて」
「目を開けて」
「聞こえよんやろ?」
「ふざけんで 早く目を開けて」

と、なみだ、鼻水 多量の汗

いとこと交代しながら心臓マッサージをやめない

意識ない
呼吸の確認出来ない
脈がふれない

悪夢の時間

「救急車乗ってください。助手席です」
はじめて助手席乗った

信じられないけど、思うように車は避けてくれない

わたしは、助手席から「どいてください」と祈るばかり



法事、結婚式、孫の預かり
からの
救急車

毎日毎日サスペンス
ドラマを生きるわたし