1.17 阪神淡路大震災~私の5年前の記事から





阪神・淡路大震災の記憶




2日前の記事 ↓ 

1.17 阪神淡路大震災
~もうじき、20年がこようとしています。

http://ameblo.jp/64152966/entry-11977566877.html


そして、以下が5年前の記事


悲しみと涙と絶望の果てに~私の体験実話

何年か前にテレビで「アンビリ-バブル」を見ていたら
後半のところで「世界の感動秘話」というのをやっていました。
阪神大震災で家族全員を失った悲しい20代の女性のお話でした。

震災の時に家が倒壊して親兄弟が皆押しつぶされて
亡くなってしまわれたのです。
彼女自身も大変な目に遭いましたが一人だけ助け出され,
その後長期に渡って入院を余儀なくされたそうです。

長くつらい悲しみの時間が過ぎ去り・・・
やがて退院の日がやってきました。


彼女が真っ先に向かったのは
かつて自分と家族が住んでいたお家でした。
しかし、そこはすでに整理され更地になってしまっており
生まれ育った家も何もかも見当たりませんでした。

彼女はもうすでに家族全員を失ってしまって
絶望の淵にたたされていましたが,
そのさら地を見るに及んでより絶望感を深めたのでした。 
文字通り全てを失ったことを実感した瞬間だったのです。

彼女は生きる希望を完全に失ってしまいました。 
それからというもの、元の家の場所を時々訪ねるたびに、
「死にたい」と思い続けるようになってしまったそうであります。 


毎日、自殺を考えながら、元の我が家の周りをふらふらと
かつての思い出を探しながら歩いていたある日のことでした。 
ある場所に一厘の「ひまわり」を目にしました。
彼女はこんな悲惨な現場でさえも・・・
「太陽に向かって精一杯咲いているヒマワリ」に
新鮮な驚きと感動を覚えたのでした。 

そして、自分の死とこのヒマワリを見つめながら、
何かが大きく込み上げてくるものを感じました。
彼女の目には大粒の涙がこぼれるように溢れていました。 
そして、くしゃくしゃになって泣きながら、
もう一度生きてみようかと思ったのだそうです。


そして月日がたち「あるコメント欄」に
そのようなことを投書したのでした。 
おそらくは自分の気持ちの整理をしたい部分もあったのでしょう。 

そのコメントを有る人がたまたま目にいたしました。
その人というのはアメリカ人で高名な絵描きの女性の方でした。
その女性は、その話にいたく感動して被災に遭われた女性に
何かしてあげたいと思い立って、あるお花の絵を一心不乱に
描いたそうです。

何とか元気づけたかったのでしょう。
その絵というのは、生き生きとしたヒマワリの絵でした。
高名な絵描きの女性は、その力作の絵を震災に遭われた女性に
直接会って、元気づけながら手渡したのでした。

そんな事が感動秘話としてテレビで流されていたのです。
私は一般の視聴者とはまた別の感動を味わっていました。
震災直後に、私はボランティアしていました。
カンパや食料や衣料そして毛布といったものを
テレビで広島県内の市民に呼びかけて集めて
被災地に持って行くようなことをしていました。

その時に、一緒に「ヒマワリの種」を5個入れた袋を
相当数、現地に持っていきました。
ヒマワリの花言葉は「希望」です。
被災者の方に少しでも希望を持って欲しいという趣旨でした。

もしかしたら・・・
その時、被災者の誰かが植えた種が育ったヒマワリだった
かもしれないと思ったのです。
ヒマワリはどこにでも咲いている花ではありません。

テレビを見ていて新鮮な感動を覚えたのはそういった理由からでした。
家族全員と自宅まで全てを失われた気の毒なその女性のその後の
消息は私にはわかりません。
どうか希望を捨てないで幸せに生きて欲しいと切に願うばかりです。

<引用終わり>
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5年前に、何と素朴な記事を書いていたのだろうと
感慨深いものがあります。
二つの記事を見比べてみたら一目瞭然です。
今では、陰謀論バリバリの記事を書いています(笑)

出来ることなら、この世の闇を知らなければ良かった。
しかし、今は知ってしまったので、もう後戻りは出来ません。
この5年間で、私も大きく変わってしまいました。
20年前に、阪神淡路大震災の悲劇に遭われた多くの市民の
人々は、今はどうされているのか・・・
月日は、時として、人を大きく変えてしまうことがあります。
いや、震災に遭われた人はと言い換えたほうがいいかもしれません。

多くの建物が壊れ、そして、焼け落ちました。
生活までもが壊れていって・・・
そして、多くの人の心までも壊していきました。
仮設住宅では、たくさんの夫婦の離婚があったと・・・
更に、自殺までも・・・

私は、今回の一連の記事の中で、一つの事を教えられました。
どんな小さな事でもいい、ささやかなことでもいい。
一つの希望を持つこと。
そして、目の前の小さな目標を一つ立てること。
これが、生きて行く上での原動力になるはず。
これがあれば、必ずや生きていける。

どんなに時代が移り変わろうとも、
どんな困難な状況に追いやられようとも・・・
恐らく、この真理は変わらない。
無論、今現在においても・・・





愛は煌めきの中に~ビージーズ