生活保護女性への「セクハラ」
 実は氷山の一角





水島宏明 氏のサイトより

生活保護女性への「セクハラ」 実は氷山の一角 
背景にある行政の”絶対権力”

http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20140329-00034032/



「やれやれ、またもこんなニュースが・・・」。

日頃、生活困窮者の支援活動を行っている人のなかには、
このニュースを知って、ため息をついた人が多かっただろう。

私もその一人だ。

生活保護女性にセクハラ、男性職員を免職


 茨城県古河市は28日、生活保護受給者の女性に
セクハラ行為をしたとして、職員課の30歳代の男性職員を
同日付で懲戒免職にしたと発表した。  

発表によると、職員は生活保護課に所属していた
2012年4月~13年11月、ケースワーカーとして担当した
市内の生活保護受給者宅を訪問した際などに、複数の女性に
セクハラ行為をしていた。

市は女性たちのプライバシー保護などを理由に、
具体的な人数や内容を明らかにしていない。  
昨年11月、受給者の女性から苦情が寄せられ、市が調査を実施。
職員と女性たちへの聞き取り内容が一致したことなどから、
セクハラと認定し、今年2月に職員を異動させた。  
職員は「私なりのコミュニケーションの取り方だった」などと
話しているという。 (2014年3月29日11時47分 読売新聞)
出典:ヨミウリ・オンライン


生活保護と女性へのセクハラ。

これは、生活困窮にあえぐ人たちからの相談を受ける支援者が、
時々、耳にする話だ。

私の取材経験から言っても、今回の事件は「氷山の一角」
に過ぎないと断言できる。

実際には、生活保護を受けている女性(多くはシングルマザー)と、
ケースワーカーと呼ばれる区役所などの生活保護の担当職員の間で
この問題が起きがちだ。

とても古い話で恐縮だが、1987年、私はテレビ記者として
札幌で起きた母親餓死事件をきっかけに生活保護の問題を
取材するようになった。

●札幌母親餓死事件。

3人の子どもを抱えた39歳のシングルマザー
(その頃は、この言葉は一般的でなく、母子家庭の母親、と表現していた)
がパートの掛け持ち労働などの末に体調を崩し、生活困窮に陥った。

区役所を訪れて生活保護を助けを求めたが、
「まだ若いから働けるだろう」などと言われて申請することもできず、
その後、餓死した姿で発見されたのだ。

この事件をきっかけに、生活保護を受けたことがある人や生活保護を
受けようとした人たちの「声」をテレビで呼びかけて取材したところ、
本当に生活に困った状況で役所の生活保護担当の窓口に行っても、
ひどい言葉で追い返された、という体験談が多数集まった。

生活保護の世話になりたくはないが、他に頼るべきものがないために
決死の覚悟で役所を訪れた人たち。

そういう人たちに「申請書」を渡さず、
「あなたには生活保護は無理」と口頭で言って事実上
「追い返す」行政の対応。

それは近年、弁護士や司法書士などの運動の甲斐もあった
「水際作戦」として社会問題化している。

1987年当時はこの言葉もなく、支援する団体や弁護士らも数少なく、
そうした実態が私の元に集中する形になった。

生活保護を求めて役所に行くと、申請の前に、法律には定めのない
「相談」という非公式なプロセスが行われる。

その「相談」は相談室という「密室」で行われる。

そこでのやりとりは、隠し録音でもしない限り、
正確なやりとりは外に出てこない。



●生活保護を「申請」するまでのセクハラ

生活に困窮する女性と男性の職員
(女性職員が多くなったのは比較的最近のこと)が密室で、向き合う。

シングルマザーなどの女性に対して、区役所などの担当職員が
投げつけた言葉は、今の感覚ならば明らかにセクハラと言えるものばかりだ。

■「そんなに生活に困っているんだったら、
生活保護など求めなくても金を稼ぐ手段はあるだろう? 
実は売れるものがあるだろう?」

■「ソープランドに行けばいいじゃないか。
あなたなら結構きれいだから十分にいけるよ」

■「子どものために生きるためになんでもするという姿勢を見せてくれないと。
本当に切羽詰まって何でもするというなら、
あなたの誠意を行動として私に見せてほしい」

これらの体験談が当時の私の取材メモに残っている。



女性たちが涙ながらに訴えてきた内容だ。

「そこまで人間として扱われないなら…」と、
屈辱的な言葉を浴びて二度と役所には行くまいと誓った女性たちも少なくない。

このあたりは拙書「母さんが死んだ~しあわせ幻想の時代に~」
(ひとなる書房、初版1990年2月。新装増補版2014年2月)に詳しい。
長いこと在庫切れだったが、最近、「あとがき」を追書して、復刊した。
注意深く読んでいただければ、寄せられた体験談のなかに多くの
「セクハラ」のケースを見つけられるはずだ。


申請という手続きは法律に定められた「権利」であるにもかかわらず、
職員の「さじ加減」でなんとでもなる現状から「セクハラ」が起こりやすくなる。

当時、私が取材した女性たちの中には、密室で「関係を持つこと」を
ほのめかされ、背に腹は替えられないと従わざるえなかった、
と涙ながらに話してくれた人もいた。

こうしたセクハラは、
実は「水際作戦」が全国各地の役所で蔓延しているから起きる。

生活に困った人がその場で申請書を記入し、条件に該当するか
どうかを役所側が後で調査する、という流れになっていれば
それは起きないのだ。

申請書を出してしまえば、生活保護の条件を満たしているかは、
収入や資産、親族などの扶養の金額などを合算し、
保護基準の金額に達しているかどうかでドライに判断される。

役所が定める「保護基準」=「最低限度の生活」に達していないと
判断されれば、生活保護を受けることができる。

ところが、実際には申請書をすぐには書かせてもらえない。
職員は、まだ働けるはずだとか、援助する人がいるはず、などと
「はず」をくり返して、最後には「もう少し考えてから来てほしい」
など言って追い返す。

これが水際作戦だ。
筆者も実際に何度も取材してみたが、本人がいくら
「申請書を書かせてほしい」と言っても、
職員は違う話題にすり替えてはぐらかしてしまっていた。

並大抵の努力をしないと申請書にたどりつけないのだ。

しかし、これは行政の手続きとしては明らかにおかしい。
手続きに乗らなければいざという時の不服申し立てさえできないのだから。

すべてのケースで、申請書を書く手続きが保障されていれば
(イギリスやドイツなど欧州諸国はそういう形になっている)、
水際作戦で、「職員の恣意」が入る余地はない。


さて、「水際作戦」は、申請書を書くことができて生活保護を受ける
ようになった後も続くことになる。

受給していても、「そろそろ生活保護を打ち切った方が良いのでは?」と
職員から「辞退」を勧められる。

「世間体も悪いし」「働かないとこれ以上、生活保護は認めない」
などと言ってくる。

すでに働いていて収入が「基準額」をかなり下回っていても、
「働いているんだから生活保護は廃止する」などと言ってくるのだ。

ここでも本来であれば、生活保護の条件は、
収入が基準額を上回っているかどうか、だから、
収入などを合算して金額をクールに計算することになる。
だが、できるだけ保護費を減らせなどと上司から言われている職員は、
クールに計算しても生活保護の支給継続が当然という受給者に
「自ら辞退する」ということを求める。

法律上は何の規定もないが、
こうしたケースで全国各地で使われているやり方が、
「辞退届」を書かせる、という非公式な方法だ。

「私、○○は*月*日をもって生活保護を辞退します」などと
書かせて、打ち切ってしまう。

あくまで本人の自主的な意思だという形にする。

それも「密室」で行われる。

●生活保護を受給中のセクハラ

生活保護を受けるようになると、
ケースワーカーと呼ばれる担当の職員がついて、
時々、家庭訪問をするようになる。

ここでも、たとえば生活保護を受ける女性と、担当職員とが
自宅という「密室」で向き合うことになる。

相手が男性職員で、生活保護女性の側に性的な関心があったりすると、
今回の古河市の職員のような事件が起こりうる。

かつての私の取材メモにも同じようなケースが記されている。

■「ケースワーカーから身体の関係を求められました」

■「家庭訪問に来た職員にレイプされてしまいました」

■「嫌と言うと生活保護を打ち切られてしまうと思い、
 言われるがままにしました」

■「月に一度の家庭訪問のたびに『旦那がいないなら身体が寂しいだろう』
などと言って身体に触ってきて、最近は特に用事がなくてもやって来ます」

これは女性たちにとって生活保護を受け続けることができるかどうかが、
ケースワーカーという職員の「さじ加減」にゆだねられているから起きる。



女性たちは「生殺与奪」のすべてを担当の職員に握られてしまっている。

事実上、職員の側が「絶対的な権力」を持っている。

ここでも「辞退届」という本来は行政の手続き上、
定めのない存在が強要され、幅を効かせているからこそ、
セクハラ職員のいいなりにならざるえない背景がある。

生活保護を引き続き、継続できるかどうか。



それは本当は「さじ加減」などではなく、
収入の計算などでドライに判定されるべきだ。

今でも法律上はそうなっているのに、実態はまったくそうなっていない。

担当職員から辞退届の用紙を示されたら、弁護士にでも相談していない限り、
書かざるをえないものだと考えるのが一般の人間だろう。


生活保護を受給する女性たちをセクハラから守る、ごく簡単な方法

それは水際作戦をなくすことだ。

生活保護にかかわる手続き、特に申請、廃止においては、
行政の手続きとして「可視化させること」、申請や不服申し立てなどの
「手続きを保障」することだ。

それだけで大きく変わる。

「相談」や「辞退」などという曖昧で非公式なプロセスが蔓延するから、
職員が受給女性の「絶対権力者」として振る舞うようになる。



職員が恣意的に権力を振りかざすことができないようにすればよいのだ。 

「生活保護女性にセクハラ」。

もうこんなニュースは終わりにしてほしい。

<引用終わり>
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Nabe Party ~ 再分配を重視する市民の会 のサイトより
2013/02/04

生活保護を考える
http://nabeparty744.blog111.fc2.com/blog-entry-66.html

<一部引用>

先日労働相談会があって、その中に大阪から東京に来た人がいた。
会社からリストラ強要されていて相談に来ていた。
大阪にはガンの奥さんを残してきたそうだ。
とてもいまの所得では治療していけないと、
離婚して生活保護を受けてもらうことにしたそうだ。
二重苦三重苦で本当に気の毒だと思った。

電機業界のリストラは12万人を超えるというし、
いつだれが彼と同じような目にあうかわからない。

そうした中で安倍政権は
生活保護基準額の大幅な引き下げを行おうとしている。

生活保護引き下げ、受給者以外にも影響 就学援助など

よりどころにするのは、この日公表された
生活保護基準と低所得世帯の消費実態を比較した
5年に1度の検証結果だ。

夫婦と子ども1人の3人世帯では、
生活保護で支給される生活費(生活扶助)の方が、
低所得世帯の消費支出よりも月約1万3千円多い、というものだ。
子ども2人の4人世帯では、差は約2万6千円に広がる。


鍋パーティで何度も取り上げているが、生活保護というのは
社会のセーフティネットの最後の砦だ。
それを受給者が増えているからと、どんどん削っていこうというのは、
人の命を削っていくのと同じことではないだろうか?

そもそも生活保護とは、
ぎりぎりの生活が出来ればそれでいいというものでない。
そんなぎりぎりの生活を続けていって、どうやって生活保護から
抜け出せるというのだろうか。
この記事にあるように、生活保護を低所得世帯(ワーキングプア)に
合わせるというのは、低いほうに合わせているわけで、
こんなのを理由に生活保護基準を見直すこと自体おかしい。

またワーキングプアは最低生活費以下の収入しかない人たちのことだが、
彼らが生活保護を利用するというはなしも聞いたことがない。
貧困問題の本質(生活保護、ワーキングプア)を見ないで、
生活保護 vs ワーキングプアという貧困対決にすり替えているように見える。
厚生労働大臣は一度生活保護支給額で生活をしてみてはいかがだろうか。

<引用終わり>
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管理人

米国タカリ屋勢力>霞ヶ関官僚組織>売国政治屋

こいつらが ↑ 日本国民と生活困窮者の最大のガンだろう。
米国からは、紙屑同然の米国債を毎年、買わせられ続け、
大企業には、減税につぐ減税。
その莫大な余剰金は、内部留保として、米国債に取って代えられる。
日本の政治家は、そういった企業から多額な政治献金をもらい、
政治的に、日本国民を売るのが商売だ。
まさに、このような巧妙な仕組みを創らせたのは、
米国タカリ屋勢力で間違いないと思う。

消費税のほとんどは、このようにして合法的に、日本国民から
海外に、収奪され続けている惨状。
霞ヶ関官僚組織も負けずに売国にいそしむ。
自分たちの利権や天下り組織の構築の為に、日本国民の血税を
好き勝手に使い、そのツケを赤字国債として国民に押し付けて来る。
それだけではなく、年金や郵貯まで、好き勝手に使い放題だ。
しかも、その全てに報告義務が存在しない。
株などに投資する振りを見せながら、実際には、米国タカリ屋勢力に
そのほとんどを盗み取られるのが真相なのである。
官僚もそれを分かっていながら行なっている訳だ。

官僚組織は、今日まで、忠実に米国タカリ屋勢力に従がうことで、
ご褒美として、超巨大天下り天国を構築し得たのである。

はっきり云って、官僚組織は、
国民の為には、一円のお金も使いたくないのが本音だ。
その意思は、地方自治体に明確に伝わっているのは間違いない。
だから、その末端の行政担当職員が好き勝手に出来る構造を
意図的に造っていると考えるのが妥当だと思う。

生活保護を担当する福祉事務所における優秀な職員とは、
如何にうまく、生活保護の申請を却下することが出来るかに
よって出世の道が決まって来るといっても過言ではない。

このような腐り切った仕組みの行政の中で、日本国民の為のサービスを
期待するほうが到底無理である。
増して、セクハラなどが多発しても当たり前の世界だ。
恐らく、担当職員による陰湿なイジメやセクハラといったものは、
日本全国に無数にあるはずである。

こういった無慈悲な政策を更に推し進めようとしているのが、
安倍自民党政権である。
これが、安倍晋三の云わんとするところの
美しい国の正体であり真相なのではないだろうか。

寧ろ、売国奴にとって美味しい国と言い換えたほうが良いだろう。

それにしても・・・
わが国・日本は、揃いも揃って売国奴だらけである。
しかし、いつまで経っても、その事実に気付かない
日本国民に到っては、もはや・・・何と形容すれば良いのか!?

残念だが・・・
日本社会は、骨の髄まで腐り切っている。
こんなんでは、日本国民が本当に幸せになれる訳がない。





野洲 يَسُ 氏のツイートより

京都市内、こんな感じで
たまに落書きされた安部首相のポスターがあるねんな。
他の政治家のではみたことないし、安部嫌われてるんやなぁ。
https://twitter.com/Yasu9412/status/477387040166658048