退行催眠とは










退行催眠とはすでにご存知の方もおられるかもしれませんが 概略を説明いたします。


精神医学というものがあるのは皆さんも当然ご承知の事と思いますが、その中に催眠

療法というものがあります。 生活に支障を来たす様な精神的病などの原因となるトラウマ 


催眠療法を駆使して少年期や幼児体験にまで遡って 見つけ出すのものだそうです。


結構本人でさえも気づいてない体験や精神的打撃などが、今現在の精神状態や様々な

症状結びついていることがあったりするわけです。


そしてそれは、時には赤ちゃんにまで遡る事さえもあるようです。



ところがある日突然、お医者さんが 禁断の扉を開いてしまったのです。



どうしても トラウマ を探し出せないで困り果てた そのあるお医者さんは 


とうとうやってはいけない事をやってしまったのです。


聡明な読者の方ならもうお分かりでしょう。


そう・・何と赤ちゃん以前の状態にまで催眠療法で戻してしまったのだそうです。


そのときに、患者さんの声が今までとがらりと変わって、全く異国の話を始めたとあります。


・・・その事が 全ての始まりとなったのです。


しかもその国に旅行した事もないのみならず 習った記憶もない外国語を話し始めたのです。


そこで 少しこの退行催眠について 歴史を紐解いて見ることにします。



続き・・退行催眠の歴史



退行催眠のはじまりは、1890年代にアルベ-ル・ド・ロシャが行った催眠を用いて


被験者たちに過去の人生を思い出させる研究でした。


被験者達は、過去に存在したと思われる場所や家族の名前をあげて、信頼出来そうな


証言をしましたが その人生が実際にあったものかどうか証明する方法がなかった為に、 


ロシャは、新しい科学が生まれる時に誰もが直面する暗中模索の状態に落ちいって


しまいました。ロシャの驚くべき試験的研究の結果について、当時の精神科医や心理


学者たちは 被験者が過去生を思い出したのは たんに精神の錯乱が原因だと考えた


のです。・・・・しかし二十世紀の中頃になると アレクサンダ-・キャノン博士によって 


ふたたび 生まれ変わりの科学的研究がはじめられました。 催眠を用いて、千三百人


以上の被験者を、紀元前何千年という昔の記憶にまで退行させることに成功したキャノン


博士は 1950年にこう結論づけています。



・・・・「 何年もの間 生まれ変わり仮説は私にとって悪夢であり それを否定しようと 


できるかぎりのことを行った。 トランス状態で語られる光景は たわごとではないかと 


被験者たちと議論さえした。



あれから年月を経たが どの被験者も信じている事がまちまちなのにも関わらず 


次から次へと私に同じような話をするのである。  現在までに、千件をはるかに超える


事例を調査して 私は生まれ変わりの存在を認めないわけにはいかなくなった。」 



キャノン博士は 1970年代から80年代にかけて 何千人もの恐怖症患者を治療しま


した。これが [過去生療法] として知られるようになり 臨床心理学者の


イ-ディス・フィオレ博士によって



『もしも 誰かの恐怖症が 過去の出来事を思い出すことにより すぐに そして永久的に


治ってしまったら その出来事が実際に起きたに違いないと考えるのが 理にかなっている』 


支持されたように 生まれ変わり仮説の信憑性が しだいに他の研究者達からも


認められていったのです。




過去生の実際例 ~ 大洪水に飲まれて へとつづきます。