以下、『 との対話 』 より抜粋転載

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あなたは、ヒトラーが「悪事」 をしたと言う。


よろしい。 そのものさしで、あなたは自分自身を


定義し、自分をもっと知るだろう。 良いことだ。


だが、それを教えてくれたヒトラーを非難するのは筋違いだ。


誰かが教えてくれなければならなかった。


冷たさがわからなければ、熱さも分からない。


下降がなければ上昇もない。


左がなければ右もない。


一方を非難し、一方を褒めるのは止めなさい。


それでは、真実を理解出来ない。


何世紀も、人々はアダムとイヴを非難してきた。


彼らは原罪を犯したのだと言われてきた。


だが、いいかね。 あれは最初の祝福だった。


あの出来事がなくて、善悪の分別がつかなければ、


あなたがたは善と悪の可能性が存在することすら


知らなかっただろう ! 実際、アダムの堕落と言われる


出来事がなければ、善悪二つの可能性も存在しなかった。


「悪」 は無く、誰もが、何もかもが、常に完璧な状態で


存在していた。 文字通り、パラダイス、天国だ。


だが、それがパラダイスであることも分からなかっただろう


― 完璧さとして経験することも出来なかった。


他のことを何も知らなかったからだ。


アダムとイヴを非難すべきか、それとも感謝すべきか ???


そして、ヒトラーの場合はどうだろう ???


いいかね。 神の愛と神の憐れみ、神の智恵と神の赦し、


神の意図と神の目的は、どれほど凶悪な犯罪、どれほど


凶悪な犯罪者をも包み込んでしまうほど大きい。


あなたは賛成しないかもしれないが、それはどうでもよろしい。


あなたは今、


ここで発見すべきものを


学んだばかりだ。


以下、最終の7話へと続きます。

7話においては、私の具体的な話で締めくくります。