少し時間が空きましたが、詐欺の手口①からお読み下さい。






⑩思いもよらぬ落とし穴



令和5年5月23日Mがこっちに入院している知り合いが居るから、お見舞いに行った序にうちへ寄りたいと言って来る。



Mが来るのであれば、月の決算の資料を渡そうと準備を整えて待つ。

Mは15時以降にやって来て、資料を渡すも何かモゴモゴ話をしだす。



M「今度話をしたいことがあるんですが、時間作ってもらって良いですか?」と言って来る。
その時何かピンと来るものがあった。

私「それは大事なことですか?」
M「はい、そうです」



次に来る日にちは、また追って知らせると言う。
Mが帰る時に、何か言い辛そうな感じで「昨年10月と11月に来た時に、駐車場を出てすぐに2回も立て続けに車のタイヤがパンクしてしまったんですよ」と言う。



コイツ…なんか悪さしてるな!
と直感が走る。 



私「私やスタッフや送迎車の出入りは頻繁にしますが、一度もそんなことないですよ」とMに話す。

何だかM……怯えてそう。



うちのデイに憑いている子達がやったのだと言うのだろうか?


有り得る………




後日日にちを合わせて令和5年6月8日再度Mが来ることになる。

S市のSさんから「きっとやられますよ。僕のように」と言われて

覚悟はしていた。



うちの弁護士からはMと会うのであれば、必ず録音をするよう指示が入る。



再度Mが来ることになり、業務が終わってスタッフ達が帰る頃にやって来る。



M「今M県とS県はもう手放して、T都の方は競売にかけられ経営を目茶苦茶にされて上手く行くものも行かなくなってしまったんです」
「S市はゴタゴタがあって、もしかしたら訴えられるかも」等話して来る。




私「訴えられるんですか?それは…事が大きくなるということですか?」



M「なります。だからここに迷惑がかかってしまうかも知れないので、僕がもう関わらないことでここが上手く行くのであれば、もう返した方が良いと思って」




やはり手放そうとしているのか……




私「わかりました。そういうことであれば、来る時に法人の全てのものと決算書をお持ち下さい」と伝える。



覚悟はしている……だけど知るのが怖い



弁護士へはその旨を伝え、必ず録音を取ることと、できれば今法人のお金がどういった状況にあるのかを聞き出してほしいとの指示がある。




S市にも伝え、Mとの今度のやり取りは最後であろうと自分の勘が言っている。



次回来るのが令和5年6月13日



その間私は速攻で森と交わす文面を作成する。
譲渡した時の中に競争する事業を行わないことなど入っていて、もしもの時Mが訴えるだの言わないような策を講じて文面を作る。



当日Mがまた夕方やって来る。
もう私は当時を思い出すと煮えくり返る思いだ。


Mがやって来て、法人の通帳2通にキャッシュカードを持って来る。それを目にした途端、やっと私に返って来ると思うと胸が高鳴った。




私「決算書はどうされましたか?」
M「あっ!今税理士に頼んでいて、今月末までには作らないと決算もしなくてはならないので」
私「税理士事務所は?」
M「K税理士事務所です」





M、私が何も知らないと思ってるな!
お前決算やるつもりはないだろう?と私は思っていた。

いざ法人の口座を開けて見ることになる。




絶句…した





法人口座の中身は、残高4,000円

しかも返却する前に、最後の資金の100万ともう一つの口座から最後の27万が引き抜かれている。

もう頭の中が真っ白になった。

私「なんで引き下ろしたんですか?」
M「他の法人とかの支払いがあったので」

嘘を付くんじゃねぇーよ!私が知らないとでも?他の法人がMのせいでどんな目に遭っているのか知らないとでも?と頭の中で爆破する

それと同時にうちのデイの神棚近くから


カーン!ガタンゴロン


落ちるはずもない、安定して置いてあるコーヒーを作る水差しが音を立てて下に落下する。


あの子達の怒り…だな




また遡って法人の口座内を見るも「このア◯◯ンってなんですか?国保連合からの入金は?」と問いただす。



M「ア◯◯ンはファクタリングです。きっと◯◯さんは嫌ですよね?」


私「すぐに辞めて下さい!一体うちの法人のお金はどういった状況で何に使った?」



M「実は何人かと仕事させてもらって、お金をグルグル回してました。Kさんは僕のスポンサーです」と言う。



仲間内でやってたんだな!



M「法人のお金は僕が貸付けしたようにしてるから、返さないといけないお金なので必ず返します」

私「取り敢えずあとの法人印と、法人カードも返却して下さい」

M「すぐに郵送で送ります」




スタッフの給与もすぐなので100万作れ!とも言うも
M「今から動きます。入金したら必ず連絡入れます。」







このようなやり取りで、私が作った書類の契約書の文面に自筆と母印を打ってもらう。
Mは逃げるかのように去って行く。

ここからが地獄だった。