私は一眼レフ初心者なので、以前から関心があった講習会に参加してみました。

 

 10月下旬の良く晴れた日曜日、午前中は新宿御苑で写真を撮り、午後はプロのカメラマンに講評をしてもらうというワークショップです。

 

 参加者は一人3枚ずつ、これぞと思う写真を提出して、プロジェクタで皆で見ながら、プロが丁寧にコメント、添削してくれるという、贅沢なイベントでした。

 

 私が提出した3枚と、それぞれについての先生のコメントです。


1.ツワブキの葉に花の影

(先生)
 丸い葉に放射状の花の影が放射状に落ちている面白い構図だね。黄色い花を前ボケでちょっと入れたのも良い。

 ただ、葉や影の円と放射の構図の中で、左上の茎の直線が目立ってしまっている。

 フレームに入れないように立ち位置を変えるか、茎とすぐ上の影の部分の間に、明るいラインが残らないよう微調整するだけでも、ずっと良くなるよ。

 

2.十月桜

(先生)
 今日のように陽射しが強い日は、花びらに他の花びらの影が落ちて黒く目立ってしまうことが多い。そうならないように選んでうまく撮れているね。背景が暗いのも良い。

 花は、シベの状態がきれいだと美しく見える。良い花を選んだね。マクロ撮影のピント位置も、シベに合っていていいね。

 一つだけ残念なのは、下側の花が全体は影の中に沈んでいて、それは良いのだけれど、シベの先端の黄色いところに光が当たって、目立ってしまっている。視線が迷ってしまうんだ。

 もっと近寄って、そこが見えないような構図にするか、手などで少しだけ陰を作って光が当たらないようにすればいい。

 

3.蜘蛛の糸にかかった黄色い落ち葉

(先生)
 まだ紅葉が本格化していない中で、貴重な黄色を見つけたね。

 逆光での露出の具合も丁度いい。右上のボケもきれいだね。

 あとはそうだな、右下の部分の黒が多すぎて、変化のない空間になってしまっている。

 少しだけアングルを変えて、上下とも明るい部分を入れるか、逆に右上の明るいボケもなくしてしまうか、構図を工夫してみるといい。

 

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 ふーむ、なるほどぅ。

 

 という具合で、とても為になるコメントを、約20人×3枚分、たっぷり聞かせてもらって非常に勉強になりました。

 

 以下、その他の御苑写真です。


ツワブキの花にチャバネセセリ

 

ツワブキの花にヒョウモンチョウ

 

クレマチスにヒョウモンチョウ

 

シャボン玉

 

木の陰

 

木漏れ日の中のカエデ

 

朽ち木にサルノコシカケ

 

カラスウリ

 

イイギリの実・赤と黒