前回記事で書いたとおり、四国・中国地方をドライブしてまわっている。
美味しいもの、極楽ゴクラクな温泉、すばらしい景色や珍しい風物、興味深い話、などなど携帯のメモと一眼レフにシコタマ溜め込んでいるので、少しずつ整理して投稿しようと思う。
最初はまず写真から。なかでも花鳥風月、景色や花々などを。
出発は東京・有明から夜行のフェリーで。
出港するとすぐに東京ゲートブリッジをくぐる。左上の光は、羽田へ降下中の飛行機。
エアコンが苦手な私は、キャビンでじっとしていると冷えてしまって身体がだるくなる。
そこで、露天甲板に出ているか、24時間入れる浴室(展望窓つき!)に入り浸っていた。
午後早くには徳島港についたが、美味しいものや新しい知り合いと楽しくすごしているうちに夕方になってしまった。
そこで近くに宿を求めて、阿南市の北の脇海岸というところのペンションを確保した。
この浜は日本の渚100選に入っているそうだ。薄暗くなってから着いたので、あまり印象的な写真ではないが。
その晩は、ペンションのご夫婦に乞われて、初めて人前でマンドリンを弾くことになったのだが、それはまた別の話。
翌日は、なんとしても室戸岬まで行こうと頑張った。
どうも私は、岬だの海岸線だのをめぐって「隅々まで回る」のが好きらしい。
学生時代に行った北海道旅行でも、宗谷岬、知床半島、襟裳岬と全部回った。
この話は後日、足摺岬で出会った、大分からやはり一人ドライブで四国一周をしている人と「そうですよね~」と意気投合してしまった。
さて、室戸岬は遠かった。
距離もさることながら、途中で何度もとまって寄り道をするからだ。
ペンションの女将さんが教えてくれた「醫王山薬王寺」。なんだか身体に良さそうではないか。
行けば行ったで、お遍路さんとおしゃべりをして情報収集をしたり、写真を撮ったり。
途中の名も無い海岸(ああ、地図には明丸海岸とあるが)に下りてみると、誰もいない。
いや実は、軽のワンボックスが1台だけ、陽射しを避けるように崖近くに駐めてあった。
そしてよくよく見ると、赤い浮き輪が一つだけ浮いている。写真にも写っている。
どうやら潜り漁をしているようだった。
たった一人で静かな海を独り占め。羨ましいことだ。
漁りや 長閑けき磯に 紅一点
各務由紀
漁師を漁り(すなどり)と読む使い方、一度してみたかったもので。
太平洋の荒波が打ち寄せる光景は、どうしても、何度でもカメラに収めたくなる。
まあ穏やかな天候だったので、荒波というほどではないけれども。
景勝地として「夫婦岩」なんてのもあったが、私はその向こうのこの岩の方が気に入った。
という具合に寄り道ばかりしていたので、室戸岬に着いたのは4時半も回ったころ。
左上に白く見えるのが灯台。
しかしこの場所、思っていたほど大海原に取り囲まれるという感じでもない。
携帯のパノラマ写真でもこのとおり。
灯台と最御崎寺(ほつみさきじ)のある高台まで上がっても、こんなところ。
それでも、地学・地質のマニアなら喜びそうな地層や岩がゴロゴロしている。
夕方だということもあるが、季節柄、あまり鮮やかな被写体はなく、唯一の彩りはハイビスカスか。
ブッソウゲ 室戸岬に 彩一点
各務由紀
夕暮れ時の海を撮りながら高知市を目指す。
が、とてもではないが行き着けそうにないので、この日も途中で宿を取った。
その話は、また今度としよう。