やっと木更津東泉寺に帰ってきた。
なぜお寺なのか、なぜ「帰ってきた」のか、そのあたりは過去3回ほどの記事をご覧頂きたい。
車を降りてすぐ、ご住職のご母堂に頼まれていた買い物を渡しに離れへ行ったところ、当のご母堂は、今まさに外に出ようとしておられた。
お仏壇の花がないので、境内に沢山咲いている水仙を採りに行こうというのだ。
だがしかし、このお方の場合は、花を摘むだけで済むはずがない。案の定、手に持った植木鋏で石畳の間の雑草をほじったり、枯れた菊を刈ったり始めなすった。
ちょっとお手伝いをしながらおしゃべりをして、そんな薄着では寒いからと掻き口説き、お家へ入って頂いた後、ホッと一息ついて物置小屋の窓を覗くとそこには、この寒さに似つかわしくない、暖かな色彩の夕焼け空が映っていた。