皆さんは作曲家の櫛田胅之扶(てつのすけ)さんはご存知でしょうか?
「元禄」「東北地方の民謡によるコラージュ」「雲のコラージュ」「火の伝説」といった日本を題材とした吹奏楽曲を書かれている方です。
1935年生まれですから今年82歳になられる方です。
この方、facebookやTwitterでいろいろと吹奏楽の情報を書いておられるのですが、その中でとても印象深い内容がありましたので、ご紹介致します(櫛田先生お借りしますm(__)m)
『リズムの根源はベース・ラインにあり。
快速感に溢れたアレグロは当然のこと、スロー・バラードであっても、リズム感・ノリはあります。
~中略~
曲を支えるのは、和声だ。和声を支えるのはベース・ラインだ。
ベース・ラインがくっきり描かれたら、和声の進行が鮮やかな動きを創りだす。それがリズム、つまりノリのある演奏を創りだす。
必死に、1・2・3 ・4 とアタマの中で刻んだだけでは、ノリノリの演奏にはならない。
~中略~
ベース・ラインは、和音の根音・5音をたどる ( コーダル・ライン ) か、音階的に ( スケール・ライク・ライン ) 動くことが多い。コーダル・ラインが連続するときは、2小節以上まとめて把握します。スケール ライク・ラインは、レガートをかけて歌います。行進曲なんか、これを意識して演奏すると、見事にノッテ来ます。
リズムが悪いと、打楽器群のセイにする人がいます。間違っています。打楽器群は、リズムを鮮明にしたり、誇張したり、装飾したり、といった役割です。ドラマーは、リズムの助っ人です。
ベース・ラインの要員は、15% を切ってはダメです。55人編成で 10人。35人編成で 6名。』
~後略~
ちょっと言葉の意味を説明しておきましょう。
※コーダルライン
そこのフレーズの和音を構成してる音等を使う
例)4分音符の頭打ちで、ド ソ ド ソ … みたいなもの
※スケール・ライク・ライン
スケールの音の並びそのままの感じでのフレーズ
例)4分音符の頭打ちで、ド ソ ド ソ ド ソ ドソラシ
最後のソラシがスケールライクライン。
この意味が分かったところで、真ん中に書かれていることを復習しましょう!
『コーダル・ラインが連続するときは、2小節以上まとめて把握します。スケール ライク・ラインは、レガートをかけて歌います。行進曲なんか、これを意識して演奏すると、見事にノッテ来ます。』
わかりますか?
私の経験上でもそうですが、2小節以上(2拍子の曲ならば4小節)まとめて把握というのは、そこまでが低音の一つのフレーズだと思って吹き、最後の音を次の小節へのブリッジだとイメージして吹くと良いと思います。
スケールライクはレガートをかけて歌うというのは、少し長めに強調するとノリが良くなると思いますね。
>ベース・ラインの要員は、15% を切ってはダメです
え~ それは櫛田先生、そんなに楽器が揃わないですよ~(-_-;)
しかも後略した部分には『チューバはすぐれた奏者が一人おれば良いが、コントラバスやファゴットは複数が欲しい』と書いておられます。
これは普通のバンドではなかなか厳しいですね~(^^;
特にコントラバスやファゴットを複数にするのは現実的にはなかなか難しいですよね。
という事からすると、すぐれた奏者を育てるしかありません。
どうしても敬遠されがちな低音パートですが、指導される方がその重要度を理解して、希望者や経験者がいないとしてもセンスのある生徒さんを配置するくらいはして欲しいですね(^^)v