※死産に関する内容です。約3ヶ月半前のことを振り返りながら書いています。



退院の翌日。火葬の日。



火葬場は朝イチの予約なので、早起きして準備。


夫と私に挟まれてねんねしていた娘。

私:◎ちゃんおはよう!今日は忙しいよ!


◎ちゃんのドライアイスを交換し、自分たちも身支度。



火葬場には夫の母、私の両親と弟が来ることになっている。


ちゃんとした葬儀はないので、みんなで相談して喪服ではなく黒っぽい平服でいいねということにしていた。


棺に入れてあげる折り紙と花束、事前に買っておいた骨壷も持って行く。



棺をかわいい布で包み、車に乗る。


車内では棺の蓋を開け、◎ちゃんの姿を目に焼き付ける。


火葬場が近づくたび、◎ちゃんとのお別れが近づいているんだと胸が苦しくなる。。



火葬場につき、受付をする。


私の実家の家族はもう来ていた。


父と弟は◎ちゃんと初めてのご対面。


悲しくて◎ちゃんの姿は見られないと言っていた父も、涙を流しながらもしっかりと孫の顔を見ていた。

弟も泣きながらため息をつき、「こんな悲しいことがあるなんてね…」と言っていた。


夫の母も到着し、◎ちゃんと初対面。

義母:まぁ…もうしっかりした赤ちゃんだね。〇〇さん大変だったね、無理しないで座って。

と私の体調を気遣ってくれた。



みんなで棺に折り紙を入れてあげた。


◎ちゃん、じいじとばあば達、おじじにも会えてよかったね。

みんな◎ちゃんが元気に産まれるのを楽しみにしてたんだよ〜。


最後に、安産祈願に行ったときの写真と、夫と私からのお手紙を入れた。



思ったより早く係の人に呼ばれて、ついにお別れの時。



棺を抱きしめ、火葬炉のある部屋へ。


火葬場の方が、簡易的な葬儀を執り行ってくれた。


お焼香をして、最後に◎ちゃんの姿を目に焼き付ける。


私は嗚咽するほど泣いていた。


棺の蓋をしめ、棺の上に花束を。


火葬炉に入り扉が閉められ見えなくなった。



◎ちゃん、パパとママのところに生まれてきてくれて本当にありがとう。

お空に行ってもずっと一緒だよ。

ずっとずっと愛してるよ。


火葬が終わるまで両家の家族とおしゃべりしながら待つ。

入院中のこと、昨日最後の日を家で3人で過ごしたこと。

みんな涙を流しながら聞いてくれた。


ここで夫と私の父の服装が丸かぶりしていることに気づく。

紺色のポロシャツ、黒のパンツ、ニューバランスのスニーカー。

ここまでかぶるかというほどのかぶりっぷり!

一同爆笑が巻き起こった。

なんか久しぶりに声を上げて笑ったな。


父と夫は何かとよく似ている。

学校での専攻、機械などの分解が好きなこと、小さい頃のエピソードやちょっとした発言までよくかぶる。

結婚相手に父親に似た人を選ぶといわれるのは本当なのかも。


◎ちゃん、やっぱ家族っていいね。


移植前から我慢していた大好きだったコーヒーも久しぶりに飲んだ。


泣いたり笑ったり…でも落ち着いた時間が過ごせてよかった。




1時間弱で火葬が終わり、再び呼ばれて収骨室へ。


お骨が残らなかったらどうしよう…と思っていたが、キレイに全部残っていた。

よかった…


「赤ちゃんなのにしっかりしたお骨だねぇ〜」とみんな感動。


小さいお骨のためにピンセットまで用意してくださっていて、ほとんどのお骨をみんなで骨壷へ入れることができた。


拾いきれなかったお骨は小さな塵取りのようなものにかき集めてもらい、◎ちゃんの全部が骨壷に収まった。


骨壷をキレイに包んでもらい、私が受け取る。


骨壷を抱きしめたとたん、また涙が溢れ出した。


◎ちゃんの姿がここにいなくなったのは心が引き裂かれるほど悲しくて寂しいけど、、◎ちゃんの状態も少しずつ変化してきている部分もあったので、火葬できてどこかホッとした気持ちもあった。




火葬場から外に出ると、すっごくキレイな青空。

あまりの綺麗さにしばらく見とれていた。


◎ちゃん、これなら迷わずお空に行けるね、大丈夫。




続きます。↓↓