※死産に関する内容です。約3ヶ月半前のことをメモを見て振り返りながら書いています。




こちらの続きです。↓↓




入院病棟から出ると、外来患者さんがいっぱい。



はたから見ると、入院荷物とわりと存在感のある箱を抱えた夫婦。



どういう状況かわかる人にはわかるかもしれない。



結構目につくなと感じたので、会計前に先に◎ちゃんを車に乗せに行くことにした。




◎ちゃんと夫が車で待機している間に会計に並ぶ。



すると、スマホに知らない番号から着信が…



出ると、助産師の⬜︎⬜︎さん。


⬜︎⬜︎さん:ごめんなさい、さっき涙なみだのお別れをしたばかりなんですが、私手首のネームバンド切るの忘れちゃって!会計にいらっしゃいます?


私:アハハ、私も忘れてました。今、会計に並んでます。


⬜︎⬜︎さん:今からすぐ行きますね!


数分後、ハサミを持って慌ててこちらに来る⬜︎⬜︎さん。


⬜︎⬜︎さん:ごめんなさい〜!うっかりしてました。


私:もう一度⬜︎⬜︎さんのお顔見れてよかったです。


ネームバンドを切ってもらい今度こそ、本当にお別れ。

涙の別れから、最後は笑顔で会えてよかった。




会計は出産育児一時金から直接医療機関に支払う制度を利用していたのでこの日の支払いはなし。


差額が返金されるので、加入している健康保険に差額の返金請求ができるらしい。


10万円を超える染色体検査も、出産育児一時金でまかなえた。





会計を済ませ、車に戻る。



冷房をガンガンにかけて、いざ我が家へ!



その前に、夫がドライアイスを手配してくれていたので取りに行った。



棺の蓋を開けて棺を抱っこし、◎ちゃんも一緒にドライブ気分。


私:◎ちゃん、お外だよ〜。今日はいいお天気だねぇ。気持ちがいいねぇ。



しばらく車に揺られていると、後陣痛なのかお腹がどんどん痛くなってきた。


朝は平気だったので、薬は飲んでいなかった。


車の揺れさえ刺激になって辛い。



家に到着し、即痛み止めを飲んだ。




私:◎ちゃん、ここが◎ちゃんのお家だよ!ただいま〜!!



家の中は、入院する前とほとんど変わっていなかった。



リビングのテーブルには夫が折ったたくさんの折り鶴。

夫も◎ちゃんにお手紙を書いてくれていた。



ダイニングテーブルにはオンラインショップで購入した骨壷が置いてあった。



本当ならここにこれからどんどんベビー用品が増えていくはずだった。


まだほとんど何も買っていなかった。

良かったのか、悪かったのか、、




◎ちゃんに家の中を一通りご案内。


棺を抱っこしたまま、家中をぐるぐる。


私:ここがトイレ〜、ここがお風呂〜。


2階に上がり、


私:ここはパパとママと◎ちゃんがねんねするはずだったお部屋よ〜。

こっちは◎ちゃんが大きくなったら使うお部屋だったんだよ〜。


などなどと話しながら。


家の裏のテラスにも出て、


私:ここでみんなでバーベキューとかしてるんだよ。◎ちゃんもしたいでしょ〜?お空に行ったあと、また元気にここに戻ってきて楽しいこといっぱいしようね。もうお家覚えた?ちゃんと帰ってこれるよね?


夫が、隣のスペースに停めてあるバイクを見せながら


夫:これはパパのバイク。お空から戻ったらバイクにも乗せてあげよう。


私:それは怖いからだいぶ大きくなったらね。



◎ちゃんが元気な姿でこの家に帰ってきていたら、これからどんな生活だったんだろう。。


どんなふうに大きくなって、どんな子に育っていくんだったんだろう。。




棺をリビングに置き、頭の下や隙間にドライアイスを詰める。


結構冷たくなるので、直接肌に触れないようにガーゼやタオルに包んで置いた。


普通の保冷剤でよかったかも?



お昼を過ぎていたので、夫が近くのスーパーでお弁当を買ってきてくれたが、食欲はなく半分も食べられなかった。



その日は夫も私もずっと◎ちゃんのそばでゆっくり過ごした。


手を握ってみたり、お口ちょんちょんしたり。


たくさんお話もしたね。


パパは◎ちゃんのお耳がかわいいってずっと触ってたね。


くすぐったかった?


明日にはお空に行っちゃうんだね。。




そうだ、明日のお花を買いに行かなくちゃ。



◎ちゃんを再び車に乗せ、また近くのスーパーへ。


夜ご飯とお花を買って帰宅。


買ってきたお花で花束を作った。




夜、空を見るととても明るくてキレイなお月様。


実は、◎ちゃんの愛称は月からイメージしてつけた名前。


お月様、どうか◎ちゃんを迷わないようにお空に導いてください。


お月様と家族3人が写るように写真も撮った。



さぁ、今日はパパとママと川の字でねんねだよ。



大好きな大好きな◎ちゃん。

ちょっとでも一緒にお家で過ごせて嬉しかったよ。