※死産に関する内容です。約2ヶ月前のことをメモを見て振り返りながら書いています。

 

※死産児の様子も書いています。ご不快に思われる方もいらっしゃると思いますので、読まれる際はご注意ください。





こちらの続きです。↓↓




助産師の⬜︎⬜︎さんが、新生児用のベッドに寝かされた赤ちゃんを連れて来てくれた。



⬜︎⬜︎さん:ママとパパですよ〜。



夫と恐る恐るベッドをのぞく。



かわいい〜!!もう完全に赤ちゃん!!

かわいすぎる〜!!



亡くなって10日お腹にいたので、かなりむくみはあるし、皮膚の損傷もあった。



とくに頭部の損傷がひどく、とても元気な新生児とはいえない状態だったが、髪の毛も眉毛もしっかり生えていて、お口の中にはかわいい舌も見えた。



私:性別はどっちですか?


⬜︎⬜︎さん:女の子で〜す。


と言って赤ちゃんを覆っていたタオルやガーゼをめくって見せてくれた。


私・夫:女の子かーぁ!!


私:私、ずっと男の子だと思い込んでました。

(なぜか友人たちには妊娠中から女の子な気がすると何人にも言われていたのに。自分の直感は当てにならないと再確認。)


⬜︎⬜︎さん:◎ちゃん、女の子だよ〜ってスネてるかも。笑


私:ママ男の子だと思ってた〜。ごめんね、◎ちゃん!


夫:俺は女の子だと思ってたけどね。


私:いやいや、私が男の子かもって言ったら、そんな気がするって言ってたじゃん〜!



赤ちゃんを囲んで賑やかな時間。



かわいい手と足にはしっかり爪も生えていて、手を握ったり足を触ってみたり。



◎ちゃんは亡くなって悲しいはずなのに、やっと我が子に会えたという幸福感でいっぱいだった。

 


⬜︎⬜︎さん:赤ちゃん、抱っこしてみますか?


 

抱っこしたいけど、、

頭部はだいぶむくみがあり、赤ちゃんの皮膚もとても痛そう…抱っこできるかな?痛くないかな?


私:できますかね?傷まないかな?


夫:傷つけそうなら諦めます。


⬜︎⬜︎さん:いや、できますよ!ぜひ抱っこしてほしい!下のタオルごといっちゃいましょう!


⬜︎⬜︎さんが、まず私の腕にそっと◎ちゃんを乗せてくれた。



間近に見る我が子の顔。


私:◎ちゃんかわいいねぇ。よく産まれてきたねぇ〜。頑張ったねぇ〜!お外の世界はどうですか?ママは◎ちゃんに会えて嬉しいよ〜。



次に夫の腕へ。


じーっと我が子を見つめ、目を潤ませていた。


夫と出会ってから、夫が泣いたのを今まで見たことがなかった。


このとき初めて夫の涙を見た。


夫:産まれてきたんだねぇ。軽いわ〜。まだまだもっと大きくなるんだったんでしょ〜?


と赤ちゃんに言い聞かせていた。



⬜︎⬜︎さん:体重は946gでした。身長は40.5cmもあって、大きく育ってくれてましたよ〜。


私:ママが大きいからママに似たのかな?足とかもなんか大きそうだもんねぇ。


⬜︎⬜︎さん:お顔はどっち似かな〜?

あ、写真撮りましょ!今ちょうどパパさん抱っこしてるし!



夫が赤ちゃんを抱き、寝たままの私はベッドの角度を起こしてもらい、赤ちゃんに手を添えてパシャリ。



後から見返すと、夫のぎこちない抱っこ。笑


でも、たった1度の大切な家族写真。


大切な大切な宝物。




ご家族3人でのお時間をお過ごしくださいと、⬜︎⬜︎さんは分娩室を出て行かれた。




私:見て、目がちょっと開いてるー。かわいいよ〜。


夫:ほんとだ、こっち見てるわ。目が合った!


私:この眉毛の生え方、△△くん(夫)そっくり!


夫:おでこ広くない?誰似?笑


私:赤ちゃんはみんなそんなもんでしょーよ。笑



お耳やお口、おててにあんよ。

赤ちゃんのいろんなところを見て触って、家族で愛おしい時間を過ごした。


涙を流しながら、笑いながら。。




BGMをかけてくださっていたのだが、このときオルゴール調でaikoのキラキラという曲が流れていたのが、なぜか頭から離れなかった。

(他の曲も流れていたはずなのに記憶にない)



懐かしいなぁと思いながら、後々歌詞を改めて見てみると、◎ちゃんへの想いを綴ったような歌詞に感じられ、いまだにこの曲を聴いては泣いてしまう。


当時は恋愛ソングだと思って聴いていたはずなのに。




産後2時間は分娩室で安静に過ごすことになっていて、赤ちゃんは一旦お預かりしますとナースステーションに連れて行かれた。



夫に、病室で待っている私の母に赤ちゃんと私の現状報告をしてもらい、そのあと夫は食事をとるため一度病院を出た。



出血量の確認などをして、病室に戻る時間になり車椅子に乗せられ病室へと戻る。


病室に戻ると、助産師さん立ち会いのもとトイレをしなければならなかった。

お産が終わってすでにナプキンを2回変えてもらっていたのに、まだ結構な出血はあった。




待ってくれていた母とようやく話すことができた。


母:お疲れ様〜!頑張ったねぇ!


私:洗濯ありがとー。疲れたよ〜。痛かったよ〜。


母:そりゃ痛いわ!当たり前!女の子だったんだねぇ。△△くんから聞いたよ〜!


私:そう、まさかの女の子。かわいかったよ〜!

お母さんが私を産むときもあんな思いだったんだね。しかも3000g超えで。私の比じゃないね、すごいよ!マジ尊敬する!!

本当に産んでくれてありがとうね。。


母:〇〇(私)のときは吸引分娩だったしねぇ。産まれたとき頭が伸びて長くって、戻らなかったらどうしようかと思ったわ(←我が家のネタ。何百回と聞いている)。

〇〇ももう立派なお母さんだね。


私:お母さんも立派なおばあちゃんだね。



15分の面会が終わり、母は◎ちゃんと会えず。。

また明日来るからね〜と帰って行った。







続きます。↓↓