※死産に関する内容です。メモを見て振り返りながら書いています。

※死産児の様子も書いています。ご不快に思われる方もいらっしゃると思いますので、読まれる際はご注意ください。



こちらの続きです。↓↓




母が帰って1人で病室にいると、赤ちゃんを取り上げてくださった助産師の⬜︎⬜︎さんと、出産に立ち会ってくださった助産師さんお2人が病室に来られた。



助産師①:お疲れ様でした。こんな状況でも弱音ひとつ吐かずにすごいです!も〜ぉ、すごく素敵なお産でした!立ち会えて良かった!


助産師②:あんな大変な状況の中、点滴をとる私にも気を遣ってくれて、、本当に素敵なお母さん!私、ファンになっちゃいました!


助産師⬜︎⬜︎さん:本当に素敵な出産でした。私も忘れられないお産になると思います。


みなさんにそう言われて、泣くことしかできなかった。


私:ありがとうございます。みなさんのおかげでお母さんになれました。。


⬜︎⬜︎さん:生まれる前から素敵なお母さんですよ!



しばらくベッドで安静と言われ、うつらうつらしていると夫が帰ってきた。


助産師⬜︎⬜︎さんが来られて、


⬜︎⬜︎さん:赤ちゃん連れてきましょうか?赤ちゃんはいつでもナースステーションでお預かりしますので、好きな時間に預けたり会ったりできます。

ご主人さんも、今日は面会時間いっぱいまでお部屋にいらしてていいですからね。


私:ありがとうございます、赤ちゃん連れてきてください!


赤ちゃんを連れてきてもらって、3人で赤ちゃんを囲んでワイワイ。



沐浴しますか?と聞いてくださったが、、赤ちゃんの皮膚がどうしても痛そうで…


体を拭いてあげることにした。


ガーゼをもらって湿らせて、お顔や、体の皮膚の痛くなさそうなところを拭いてあげた。


夫も私も涙が出る。。

こんなに傷付いて痛そうで…元気に産んであげられなくてほんとごめんね。。



⬜︎⬜︎さんがガーゼでオムツをしてくれた。



⬜︎⬜︎さん:あと手形と足形もとりましょうか!


私:できるかな?難しいんじゃないかな、、


⬜︎⬜︎さん:できますよ〜!スタンプ台あるか確認してきますね!


夫も私も赤ちゃんを傷つけてしまうのではないかと不安だったが、⬜︎⬜︎さんがどうにか、私が産まれたらしたいと言っていたことをしようとしてくれているのが嬉しかった。


結局スタンプ台はなかったようで、夫が近くの100円ショップで買ってきてくれた。


◎ちゃんへと折っていた折り紙の白色が余っていたので、それにとることにした。


ちっちゃくてかわいいおててに、⬜︎⬜︎さんがスタンプ台でインクをつけてくれる。


ペタッ。


キレイにとれた〜!!


両手両足とも、全部⬜︎⬜︎さんがキレイにとってくださった。


私:うますぎる〜!!ありがとうございます!たからものです!!



それからの時間、夫と赤ちゃんと3人で過ごした。



ときどき助産師さんがこられて、血圧・体温測定や、お腹を触り子宮の戻りなどを確認してくれる。



赤ちゃんの下には保冷剤が入れられていた。

部屋の冷房もマックスまで温度を下げた。



⬜︎⬜︎さんが小さな木箱とガーゼに包まれた何かを持ってきてくれた。


⬜︎⬜︎さん:へその緒です。もうねぇ〜、立派!!しっかりしてましたよ〜!


触ってみるとぷにぷにしていた。

これで私と◎ちゃんは繋がってたんだ〜と感動。


ガーゼにのせて乾かす。



産婦人科の部長先生も来てくださり、


Dr.:お疲れ様でした。無事お産が終わってよかった。お、赤ちゃんと一緒にいるんだね。(机の上にある手形と足形の紙に気付き)手形もキレイにとれたんだねぇ〜、よかったね!!


私:助産師さんがキレイにとってくれました。本当にみなさんよくしてくださって、とても感謝してます。


Dr.:何かあったらいつでも声かけてね。



赤ちゃんの保冷剤は頼めばいつでも交換してくれたのでありがたかった。

その都度、タオルやガーゼもキレイにしてくれた。



だんだん赤ちゃんのお顔のむくみがとれてきたのか、おめめがパッチリ開いてきていた。


めちゃくちゃかわいいじゃん!!

と夫とデレデレ。



面会時間が終了し、夫が帰って部屋には赤ちゃんと2人きり。



夕食後、助産師さんが母乳を止めるお薬を持ってこられた。


助産師:これは1回だけ飲めばいいお薬なんですけど…もし母乳をあげたかったら、今すぐには飲まなくてもいいんですが、どうしましょうか?


私:おっぱい飲ませてあげたいです。


助産師さんがおっぱいを絞ってくれると、じわ〜っと透明っぽい液が出てきた。


助産師:よかった、少し出ましたね!


と言ってガーゼに含ませてくれた。


そのガーゼを受け取り、赤ちゃんの口元へ。


私:◎ちゃん、ママのおちちだよ〜。おいちい?


助産師:おいしいねぇ〜、よかったね、◎ちゃん。


明日はもう少し出るかもしれないので明日も挑戦してみましょうということになり、母乳を止めるお薬は一旦保留。



その夜は◎ちゃんと2人で写真を撮ったり、お歌を歌ったり、お話したりした。



私がこの子を産んだんだ。

私はこの子のお母さんなんだ。


◎ちゃんは動いてないのに…すごく愛おしくて幸せな気持ち。。



パパとママがどれだけ◎ちゃんに会いたかったか、どれだけ待ち望んでいたか、しっかり伝わってるかな。。



その日は同じ部屋で一緒にねんねした。





生涯で一番濃くて忘れられない1日。



事前に赤ちゃんが生まれたらやりたいとお願いしていたことをほとんどやってくださり、病院のスタッフの方々には本当に感謝しています。