※死産に関する内容です。約2ヶ月前のことをメモを見て振り返りながら書いています。
入院10日目
ついにこの日が来た。
順調にいけば、今日やっと赤ちゃんに会える。
29週5日で子宮内胎児死亡と宣告され、即入院。
10日経ち、31週0日となっていた。
お産が終わったら、私はどんな気持ちになるんだろう。。
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この日の担当の助産師さんはこの時の⬜︎⬜︎さん
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助産師:おはようございます〜、〇〇さん!今日は私です〜!気分はどうですか?
私:緊張してます。。
助産師:ですよね〜、緊張しますよね。でも緊張も不安もボンって私たちに丸投げしてくれたら受け止めますから!弱音でもなんでも吐き出してくださいね。
私:ありがとうございます。頑張ります。
助産師:頑張るのは先生ですから!笑
〇〇さんは私たちに身を任せとけば大丈夫です!
この助産師の⬜︎⬜︎さんの明るい雰囲気と笑顔にだいぶ緊張が和らいだような気がした。
とても頼もしかった。
助産師:あと、分娩室に持って行くものを準備しときましょう。貴重品と汗拭くタオルと飲み物と〜あとはショーツとナプキンくらいかな。何か小さい袋とかに入れてすぐ持って行けるようにまとめといてください。
朝の診察室で。
部長先生と主治医のドクター2人と助産師⬜︎⬜︎さんが内診で子宮口を確認。
部長先生が、
「いいね、このままいこう」
9:30 陣痛促進剤の膣錠が入れられた。
入れた直後は何の違和感もない。
助産師⬜︎⬜︎さん:だいたい1時間半ほどしたら薬が効いてくるはずなんで、それまでお部屋に戻って横になってゆっくりしてましょ。
病室に戻ると、部屋の前に車椅子が用意されていた。
ベッドに横になるが、そわそわして落ち着かない。
陣痛ってどんな感じなんだろ…本当に定期的に痛みが来るのかな?
いきなり激痛なんだろうか。
⬜︎⬜︎さん:痛みが規則的になった気がしたら、いつでもナースコールしてくださいね。あとトイレに行きたいときもナースコールしてください。まれに、トイレでそのまま…ってこともあるんで、それだけは避けたい!
私:ですね…トイレはかわいそすぎる。。薬入れたらみなさんだいたい1時間半くらいで陣痛はじまるんですか?
⬜︎⬜︎さん:3日陣痛つかなかった人もいるし、絶対とは言えないですね〜。でも◎ちゃんに今日会えるようにお願いしときましょ!
私:さすがに今日会えないと◎ちゃんの状態が心配すぎる…
⬜︎⬜︎さん:◎ちゃん、上手に出ておいでよ〜!
あ、ご主人さんって今日も来られますよね?
私:来る予定です。分娩室には入れないですよね?
⬜︎⬜︎さん:立ち会いはできないけど、産まれた後なら分娩室で赤ちゃんと会えますよ。お家から病院まで30分くらいですよね?陣痛はじまったらご主人に連絡する感じにしますか?
私:そうですね。連絡したらすぐ家出るようにしてもらっとこ。
母も来る予定だが、母は分娩室には入れないのでお産が終わったら病室で会うことになった。
⬜︎⬜︎さん:何か動画とかテレビでも見て気を紛らわしたりしてていいですからね〜。
入院してから一度もテレビは付けていない。
テレビの中の芸能人の姿は眩しすぎて、何も情報は入れたくないと思っていた。
スマホでネットニュースを見るか、死産について検索するばかりの毎日だった。
夫とLINEでやりとりしながら動物の動画を見ていた。
夫には「産まれるのは午後だと思うよ」と連絡。
ときどき助産師さんたちが代わる代わる様子を見に来てくれる。
助産師:痛みはどう?
私:痛い時間がちょっと増えてきました。
助産師:定期的にきてる?
私:まだそうでもないかなって感じです。
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10:30 促進剤を入れてから1時間後。
イタタタタ…とキツイお腹の痛みが10分間隔くらいでやってくる。
11:00頃には痛みも増して、5分間隔くらいになっていた。
でも、我慢できるっちゃできるな…陣痛だったらたぶんもっと痛いよな?と思いながら助産師さんを呼ぶタイミングがわからずにいた。
トイレに行きたい感じがする…と思い、ナースコールをした。
助産師さんが部屋に来てくれてトイレに行ったが、思ったより出ない。
ん〜、この下腹部の膨満感は尿意じゃなかったのか?
再びベッドで横になっていると、痛みが結構キツくなってきた。
間隔も1分半くらいで、イタターっと声が出る。
11:30過ぎ頃
ナースコールしようとしたら、ちょうど助産師さんが来てくれた。
助産師:痛み進んでる〜?
私:結構痛いです。ヤバいです!
助産師:何分間隔くらい?
私:1分2分くらい?いや、なんかもうずっと痛いかも!結構ヤバいっす!
急に痛みが強くなって焦っていた。
痛みの波が来たときは歯を食いしばって耐えていたと思う。
助産師:よし、もう分娩室行こうか!
痛すぎて、11時過ぎに夫に「だいぶ痛くなってきた」とLINEしたきり連絡できていなかった。
分娩室に行こうと立ち上がろうとした瞬間、プツッと何か弾けたような音と感覚がしたのと同時に、ジャバーっと大量の液体が出てきた。
私:なんか出た!
助産師:あ、破水したねー!
部屋にいた助産師さんがナースコールをすると、何人かの助産師さんが来てくれて、ササッと車椅子に防水シートのようなものを敷いて移動できるよう準備をしてくれた。
ベッドと床は羊水でビショビショ…
私:汚しちゃってごめんなさい。
助産師:そんなのいいのいいの!立てる?いちにのさんでいくよ!
助産師さん2人に支えてもらって車椅子に乗せられた。
助産師:じゃあ分娩室行きましょう!荷物これね?スマホも持ったね?…あ、メガネも持ってく?
私:あ、コンタクト入れてるので大丈夫です。
お腹は激痛なのに、助産師さんと妙に冷静なやりとりをしていた。
にもかかわらず、夫に連絡するのをすっかり忘れていた。
車椅子を押してもらって分娩室へと向かう。
お腹はずっと痛い。
そして、破水してからずっとお股に何か挟まっている感じがする。
まさか赤ちゃんがもう出てきてる?
痛い痛い痛い痛い…と唸りながら分娩室に着いた。
続きます。↓↓