採卵室に入ると、手術室のようにいろんな機会やモニターがあり、真ん中にベッドが置かれている。
奥には培養室というドアがあるのが見えた。
看護師:じゃあ、ベッドに寝てくださーい。
私:はい。パンツっていつ脱ぐんですか?
看護師:あら?私トイレで脱いでくるよう言わなかった?ごめんごめん、今脱いで!
私:あ、はいはい、、
とその場でパンツを脱ぎ、脱ぎたてホヤホヤのパンツを看護師さんに渡すハメに…
かなり羞恥プレイだ…笑
パンツはビニール袋に入れられ、ここに置いておくからねと、寝転がった私の頭の横に置かれた。
まさかの、パンツと共に採卵とは…笑
そして培養士さんが来て名前を確認され、手首のネームバンドを切られた。
左腕には血圧計が巻かれ、右腕は点滴。
胸には心電図のパッドを貼られる。
そして可動式の台に足をかける。
なんだかすごい雰囲気に圧倒されていると、足をかけていた台が開き、上からカバーのようなものをかけられた。
看護師:痛み止めの注射を入れていきます。少しチクチクすることがありまーす。
と言われたがチクチクは感じなかった。
看護師:次に、少しウトウトする薬を入れていきまーす。
麻酔かな?
でも全然ウトウトもしないな…
2019年に扁桃腺を切る手術をしたのだが、その時は全身麻酔だった。
全身麻酔は入れまーすといった次の瞬間には完全に意識はおちていたので、全身麻酔の効きの速さにはビックリした。
それに比べたら今回は意識は全然あり。
眠気も感じなかった。
そしてドクターが来て、膣内を洗浄。
一通り超音波で卵胞確認して、
Dr.:はい、じゃあ痛み止め入れていきますね〜。
少し痛いですよ〜。
痛みに思わず身体がビクッとなるが、
Dr.:力抜いてね〜。大丈夫大丈夫〜。
と処置は続く。
今思えば、採卵も痛かったが、この膣に器具を突っ込んで何やら事前にしている処置がかなり痛かった。
卵管造影検査での痛みと同じ感じだった。
そして、ついに採卵。
まず右から。
Dr.:針刺しますよ〜。少し痛いですよ〜。
とチクッ。
歯医者の麻酔のような、神経の遠くで針を刺されているような痛み。
ドクターが卵胞を吸引し、看護師さんがそれを確認し、すぐ培養士さんの元へ…みたいな流れだった。
針を刺し、卵胞をとるたびに培養士さんが、
「ありました」とか「ないです」と言っていたのは、卵子があったのか、空胞かどうかということなのだろう。
また私は両側の卵巣にチョコレート嚢胞があるので、卵胞との見分けが難しそうなときもあった。
右が終わり、次は左。
針を刺し、
Dr.:どう?キレイ?
看護師:キレイです、キレイです。
と何回か繰り返し、また刺しては、
Dr.:これも?キレイ?
看護師:あぁ、チョコです。
Dr.:チョコレート嚢胞があるからね〜、位置的に卵胞と区別がつきにくいのもあってねぇ…。生理痛ひどいでしょう?
よし、これで全部かな。
と無事、採卵が終了した。
一体、何回針を刺されたか数えてはいなかったが、予想より多かった気がする。
その場で培養士さんが5個でした。とドクターに報告。
Dr.:はい、〇〇さん、一応卵子5個は確認できましたからね〜。これで終わりです。ガーゼ詰めてますからね。
5個か…採れる人はもっと採れるよね。
AMHも低いし、チョコもあるからこんなもんか。
いっぱい刺されたけど、思ったより少なかったな。
とボヤっと考えていると、看護師さんに座薬を入れられ、ナプキンをつけた生理用ショーツを履かされていた。
ストレッチャーに移り、脱いだパンツも忘れず持って回復ルームで待つ夫の元へ運ばれる。
ベッドに移され、しばらく動かないでねと寝かされ、夫と2人になった。
夫:なんかすごいね。大ごとだね。
私:だから女は大変なんよ。卵ちゃん5個採れたよ!
夫:よかったじゃん!
私:少し寝るわ〜。
朝早かったのと無事終わった安堵感で、眠気が襲ってきた。
夫はここにいても邪魔そうだからと、売店に行った。
続く…