2021年10月



ついに採卵日を迎えた。


前日の21時から絶食。
24時からは飲み物もNG。


夫も病院で採精するため、一緒に行く。


朝8時の予約なので、家を6時半過ぎには出発しなければならない。


事前にもらった用紙には、化粧は薄めにし、コンタクト、アクセサリー、マニキュアは不可と注意書きがあったので準備はあっという間にできた。

日焼け止めを塗り眉毛を描き化粧終了。
あとは、髪を束ねて眼鏡を装着。以上。

持ち物は、生理用ショーツとナプキン、飲み物。


6時半に支度を済ませリビングに行くと、さっき起きたはずの夫がパジャマで床に転がり寝ていた…怒


「いい加減起きろ!!もう出るよ!!」


夫はムクッと起き上がり準備をはじめたが、腹が立つほどに遅い…。

結局7時前になり焦って出発するハメに、、


採卵前でただでさえ気が張り詰めているのに、イライラが止まらない。


夫は、

「土曜日だから車少ないし大丈夫大丈夫〜余裕〜!」

とのん気だった。




病院へは時間通りに到着し、そんなに待つこともなくすぐ順番がきた。


夫婦で[採卵・胚移植室]とかかれたドアの前にある回復ルームとやらに案内される。


どうやらこの日の採卵は私たちだけのようだった。


手術着に着替え、看護師さんが来て、手首に名前の書いてあるバンドを巻かれる。


そして夫は採精が終わったら回復ルームで待っていてくださいと指示され、採精室へ。


回復ルームに行く途中、初めて採精室をチラッと見たが、人が1人入れるくらいの狭い空間に、リクライニングの椅子とテレビのようなモニターがあるのが見えた。

夫はすでにここで2度、採精して精液検査を受けているが、この空間がどうしても苦痛なようだった。



私は点滴を刺され、しばらく安静にとベッドに寝かされる。

15分くらい経っただろうか、夫がそそくさと戻ってきた。

私:え、もう終わったの?ちゃんと出た?

夫:出たよ。もうあそこ(採精室)嫌すぎて、さっさと出たかったから急いだ。

私:元気なのいっぱいあるといいね。

(生々しくてすみません…)



そしてしばらくして私はトイレに行くようにと言われ、持ってきた生理用ショーツとナプキンを看護師さんに手渡す。

夫に「行ってくるね」と言って点滴のガラガラをおしながらいざ、採卵室へ!!



続く…