まず準決勝ですが・・・
藤井名人竜王が乱戦を制して糸谷八段に勝ちました。
今回の YouTube ライブは評価値が出なくて
何となく新鮮な気がしました。
いかに評価値しか見てないか、ということですね。
すごい乱戦だったのでどちらが勝ってるのか判らなくて、
でも藤井名人竜王が落ち着いてるのでたぶん大丈夫だろうと・・・。
思った通りでした。
糸谷さんも強いのになかなか藤井八冠には勝てない棋士ですね。
もう一つの準決勝は、大熱戦となりました。
永瀬さんらしい長い将棋になって、
西田さんも最大限粘ったのですが届かずでした。
決勝戦は大方の予想通り「藤井×永瀬」戦になりました。
ただ今回は持ち時間が短くて、永瀬さんの研究が生きる展開になりました。
さすがに興奮した様子でしたけどこの二人の対戦でいうと、
もうそろそろ永瀬さんが「1勝」返してもいい時期ですよね。
藤井名人竜王は、途中で時計を見たら残り時間が、
「1分ー39分」になってたと笑って話していました。
(藤井八冠が39分使ってた時に永瀬さんは1分しか使ってなかった!)
永瀬さんが用意した戦法に考慮時間を使わされて、
中盤から「1分将棋」で大熱戦を演じていたのです。
これは凄いことです。負けてもやはり強しと思わせる内容でした。
永瀬さん相手に負けたのは、王座戦の第一局以来ということになります。
だいたい永瀬さんは4,5回に1回くらいの割合で勝っていますね。
トップ棋士でもそれくらいなのです。藤井聡太、恐るべし。
決勝戦の大盤解説に羽生善治九段(現会長)が登壇していて、
佐藤康光九段(元会長)と二人で解説していました。
それが面白くて・・・(笑)。
二人の「予想手」が全然当たらないのです。
それで会場はすごく受けていました(笑)。
優勝カップを手にした永瀬拓矢九段です。
左は朝日新聞の人。
永瀬さんも散々悔しい思いをさせられてきた人ですからね。
今回の優勝はすごく良かったとぼくも思いました。
藤井八冠には「年間最高勝率」という記録がかかってるのですが、
そのためにはもうほとんど負けられないことになりました。
あと残ってるのは、NHK杯と棋王戦ですね。
全部勝って見せてくれるのでしょうか?