いまは新聞を購読してませんけど、昔は普通に毎日読んでました。

(朝日新聞が一番多かったような記憶があります!)

 

それで、今でも覚えている酷い(とぼくが思った)記事を

みなさんに紹介したいと思います。


 

むかし、梅原龍三郎という「画伯」と言われる人の絵画が、

展覧会の展示場で傷つけられるという事件がありました。

(調べてみたら80年のことだったようです。)

鉄パイプを杖のようについていた犯人が、

それで画伯の絵を損壊したのです。

 

犯人(自称画家)は取り調べで画伯の絵を、

「塗り絵のようなものだ」と、表現していました。

犯人も売れない絵描きであって、

梅原龍三郎の絵が気に入らなかったわけです。

 

この犯人の行為に弁解の余地はありません。

全く許せない行為だと、ぼくも思います。

 

でもそれと同じくらいに許せなかった文章が、

この記事には続いていました。

 

この記事を書いた奴は、「ちなみに・・・」と、

この画伯の絵が1号数百万の値が付いて、

この犯人の描いた絵は1号○○(比較にならない安い金額)だ!とか、

事件の本質とは全く関係ないことを続けていたのです。

 

まるで売れない絵描きの売れない理由が、こういう行為をする

その人間性にあるかのような表現でした。

 

この記事を読んで、酸っぱい物が込み上げてきて、

ぼくは初めて新聞社に抗議の電話をかけてやろうか、

という気になりました。

 

実際この時まで、新聞記事をまともな人が書いた、

まともなものだと信じ切っていたわけです。



 

もう一つは朝日新聞だとはっきり覚えています。

1面で「新人国記」という特集を続けていて、

それは都道府県ごとに、出身者を紹介していく、というものでした。

 

ぼくが覚えているのは「川谷拓三」さんの記事でした。

(川谷拓三さんは味のある脇役俳優としてぼくは好きでした。)

川谷さんは若い頃いろいろ苦労されて・・・と紹介されてました。

そういう人となりを紹介するのがこの「新人国記」だったのです。

 

でも川谷さんの「健康保険証をもらった時がうれしかった!」という告白に、

この記事を書いた奴は、

「おかしなことを喜ぶ人である。」と記事にしてました。

 

ぼくは呆れました。・・・と同時に、新聞記事を書いてるような奴らは、

だいたいこういう連中なんだろうなぁ、と諦めに似たような気持になりました。

 

社会から落ちこぼれた人間にとって「健康保険証」というのは、

ものすごくありがたい物なのです。

でも、いい学校を出て、新聞社に入社したような奴には、

そういう底辺の人間の気持ちなんか、絶対に理解することはできない!

・・・ぼくはそう思いました(当時ぼくは浪人生だったような記憶が・・・)。



 

新聞なんか書いてるやつはこんなもんだ、

とバカにしてみるようになきっかけは、

だいたいこんな感じです。

全然、政治的な理由じゃないです。

 

でも、まさか「南京大虐殺」とか「従軍慰安婦」とか、

そんなとんでもない誤報・捏造をやらかしてたとは、

ぼくは全然知りませんでした。

 

ただのバカ野郎だと思っていた奴が、とんでもない悪党だったのです。

「新聞」というのは、もう滅んでいくべきものなのかもしれません、ね。