むかし読んだ西原理恵子さんの漫画『ぼくんち』の中に、
「コーチ屋」というのが出てきました(1巻15話)。
コーチ屋というのは、競馬場などに行って、
他の連中に勝手にコーチする奴のことです。
ある人には1番がいいと言い、他の人には2番が、
また別の奴には3番が・・・。
このように適当に、たくさんの人にいい加減にコーチしていって、
レースが終わったら、当たっていたことを言った奴のところに行って、
たかるのです。
実際にこんなことをやっていた奴がいたそうです。
漫画ではもちろん笑い話なんですけど、
考えてみたら、占い師がやっていることは、
「コーチ屋」と全く同じでした。
頼みもしないのに、
「あなた、名前を換えた方がいいわよ!」とか言って、
適当にコーチして、コーチされた奴がたまたま上手くいったら、
そのバカ(たいてい金持ち)に・・・たかるのです。
占い師に言われて、何かを変えて上手くいった、
という話をよく聞きますけど、
その占い師が普段から、
いろんな奴にテキトーに勝手にコーチしていることを、
そのバカは知りません。
偶然と必然を勘違いしてるだけです。
占い師というのは、人生の「コーチ屋」です。
コーチしてくれる人じゃないですよ!
テキトーにコーチしたようなことを言って、
その人の手柄の上前を撥ねる、
とんでもない連中のことです。