教頭先生の東日本大震災 | 上砂川町立上砂川中学校ブログ

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3月15日(金)
 昨日は、参観・懇談会へのご出席ありがとうございました。今後とも子ども達共々、宜しくお願い申し上げます。
 さて、本日4校時目、1年生の教室では、教頭先生が授業をしていました。題材は「東日本大震災」、そこから何を考えられるか…です。

 震災当時、教頭先生は江部乙中学校の先生でしたが、そのときの中学生が、「同じ中学生が困っている。助けたい。」と、自分たちで出来ることとして、道の駅などに出向いての募金活動や、応援旗を送るなどの活動を行っていました。彼は震災から4ヶ月後、復興支援に携わった滝川市民の方と共に、岩手県宮古市を訪れます。今日の授業はその実体験に基づく物でした。



 奇しくも、東日本大震災が起きた年は、丁度1年生の皆さんが生まれた年。0歳の時のお話です。当然、記憶など無いはずですが、ここで問題を出題しました。

Q1,東日本大震災は何日の何時に起きたでしょうか。
(なんと、この問題に1年生は、しっかりと答えていました。新聞とかテレビで言われてたので知っていたとのこと。偉い!ちゃんと社会のことに関心を向けているんですね!)➡答えは、3月11日の14時46分です。


 3月11日の午後と言えば、こちらなら卒業式の準備をしているところです。当時のあちらの中学校も卒業式の練習をしていたということでした。それが、あんなことに…

 

<真剣に耳を傾ける1年生>

(同じようなアングルの写真しか撮れなかったので、生徒の写真はこれ1枚です)

 

 長くなってしまうので、ここで教頭先生からのクイズを紹介します。解答はQ5の下にまとめて載せます。

Q2,壊滅的被害にあった宮古市の震度はどのくらいだったでしょうか。
Q3,宮古市に最初の津波が来たのは、発生何分後でしょうか。
Q4,その高さは、どのくらいでしょうか。
Q5,では、30分後に襲ってきた最大の津波の大きさはどのくらいでしょうか。

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A2➡5弱、 A3➡2分後、 A4➡20cm  、A5➡約40m

 現地の方も被害に遭うまでは、津波注意報を甘く見る空気が流れていたようですが、やはり避難訓練は真剣に取り組む必要性があると語っていたそうです。
 それを裏付けるような話として、40.4mの津波を記録した姉吉地区の人々は、先人の残した「ここより下に家を建てるな」とかかれた石碑の言葉を守り、津波で流された家は1軒も無かったとのことです。

 読みにくいですが、上の方に「髙き住居は 児孫の和樂 想へ惨禍の大津浪 此処より下に 家を建てるな」と書いてあります。


 他にも大切なことが沢山語られましたが、教頭先生が分かってほしいこととして挙げていたものの一部を記して、本日は締めたいと思います。
・決して他人事と思わないでほしいということ。
・遠くに居る自分にも出来ることがあるということ。
・人と人は助け合って生きていけるということ。
・先人の言い伝えには重みがあるということ。