3日は津和野の宿に泊まり、何となく疲れて観光もしなかった。
 
4日(日)、朝食はお弁当にしてもらい十種ヶ峰の登山口に向かった。案内板もあり神角八幡宮のある登山口には迷わず到着。
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地域の方々が駐車場などのお世話をしておられ300円徴収。
 
まだ駐車は少なく7時45分出発。
 
まもなくヤブツバキの下に生木地蔵様がおられ、ゲートを外して林道歩きが続く。
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それからの登山道は土砂崩れや岩場があったりと荒れているが慎重に歩く。
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1時間ぐらいしてヤマシャクヤクが見え始め、そこからの上りには両側にロープが張られ狭い道になった。
 
この地区も公開されるようになったのは数年前からのようだ。
 
あるわ、あるわ、九州のヤマシャク群落と比べものにならないほどの大群だ。右に左にそれは広がっていてロープのすぐ近くで写真は十分撮れる。
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真っ白の上品で清楚なヤマシャクが誇らしげに咲いていた。
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彼女は足の状態が悪く2,3日前のメールで「ヤマシャクまでどれくらいかかりますか?」ときたので『私も足の調子が悪いから観光でもいいですよ』と返事を出しており、寂地山の後、朝の様子を見て決める・・というようなことを言っていた。
 
それでも群落地までは行きたいらしくこうして登ってきた。
 
そして、驚きの群落に彼女は興奮して激写しているが、「足のために山頂には登らない」と言うので引き返すことで私だけ山頂を目指した。
 
私も足・・なんだけどここまで来て登らない手はないと、待たせていては悪いので急いだ。
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稜線に出てトキワイカリソウがあちこちに咲いていて初めて見るお花。
 
高校生グループも登ってきたりして十種ヶ峰山頂(989m)は広々として展望もよかった。
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写真だけ撮って下山。そして、登ってくる人から《一方通行》だという厳しい口調の注意。(その会話は省く。)
 
私はどうしようもなく、彼女に携帯も通じそうもなく・・、知っていれば私だけ周回して彼女だけ引き返すことができたかもしれない・・。
 
気づいていなかったために、初めての山でヤマシャクに感動した私の心はしょぼんとなった。しかし、私はやけくそでとっとこ引き返した。
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そして、稜線から群落地に下る所に《一方通行》の標示。やっと気づいた・・、確かにそうしなければならないこともよくわかる・・。
 
彼女と会い話したけれど、さっき引き返した男性もいたそうだ。
 
もう時間も9時半過ぎでどんどん登ってこられた。グループ、団体と彼らの視線を感じる。
 
一方通行だと言う人の口調も様々。足のことを言っても言い訳としかとらえられない人もいれば同情して優しい言葉かけの人もいる。九州から来たことを話したら九州の山の話にもなった気さくなおじさんもいた。その人の人間性が感じられるのはこんな時だろうか・・。
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そんなことで登りの邪魔にならないように交わしながら慎重に下ったつもり・・、私はつもり・・だったが見る人によっては見方が違うかもしれない・・。
 
山頂まで登る体力がない人や足の不調のある人、弱いお年寄りにはあのヤマシャクは見れない・・ということになるのだろうか?わからない複雑な気持ちにもなった。
 
地元の人達の多大の労力によって公開されるようになりとても喜ばしいことには違いないし感謝すべきである。
 
この日2,300人の人達が訪れたかもしれない。
 
あのすごいヤマシャクの群落に2人とも感動したのだが・・、初めての山で最後の山になるかもしれない私の心には何かしら影を落としたのだった。
 
それでも、あんなことあるさ・・で終わりにしよう。
(帰宅後ネットを見てみると見ていない案内板とゲートの所に標示してあったようだった。うっかり八兵衛まがいの私には道路工事用の通行止めみたいな大きな字で一方通行と貼っていただければ幸いなのだが・・。)