公民館講座に 《異文化との出会いー近現代中国の「映画」と「文学」》というのがあった。
特に申し込みもせずに当日でもよいらし<7月の9・16・30日>の3回だけ参加した。
特に申し込みもせずに当日でもよいらし<7月の9・16・30日>の3回だけ参加した。
3回とも映画鑑賞をして、県立大のM先生が説明などして下さった。
(1)1980年代前半の中部農村の映画、『郷音』
これは農村で船頭として真面目に生きている夫と従順な妻の物語。 義妹はそんな姉を歯がゆくて自己主張をするように批判していたが、何でも自分のことはあとにとしていた妻が癌に冒されていることが判明。こうなるまで我慢させ手遅れだという。
やっと妻を粗末にしていたと気づいた夫は看病を続けやさしい気持ちになる。
当時の農村における男女の不平等や旧習、しきたりに警鐘を鳴らす。
(2)1980年代初期の北方・地方都市の映画、『紅衣少女』
主人公の16歳の少女は小さいときから好奇心旺盛で“どうして?”と連発していた。

今も自分の信念に忠実に生きようとするあまり、同級生や教師と摩擦を繰り返していた。
そして、当時は考えられない目立つ赤い服を着ていた。
しかし、次第に彼女の良さが理解されていく。
当時の若者に共感を与え、モノを言わないで大勢に従うのはダメで自分の言いたいことを主張することが大切。文革時代の反省に立っているという。
この映画で主演者を見てすぐわかったことは、父親役の朱旭氏。
54歳で舞台から映画デビューしたらしいが、後の日中合同作品『大地の子』の父親役の俳優であった。
当時、大地の子は素晴らしい番組でじっくり見ていた。
松本勝男こと陸一心役の上川隆也氏はまさにはまり役だと思ったし、中国の父親陸徳志役の朱旭氏の演技のうまさを感じたものだった。
(3)1980年代後半の沿海都市の映画、『給珈琲加点糖』の3作だった。

題の意味はコーヒー
は砂糖入りで・・ということである。
広州の若者で絵画制作広告、写真などを個人営業していて、恵まれているように見えても満足感がない青年と、農村出身で無理矢理結婚させられるのを逃げて、出稼ぎで靴修理工をしている女性との恋愛がらみの作品。
珈琲を飲んだこともない女性は角砂糖たっぷりの甘い珈琲を飲んだりデートをするが、因習のある農村の母親の命令は絶対的なものだと、農村に帰っていく女性。
都会の騒々しい音楽やダンスなども画面に出てきて、だんだん解放されているような自由な空気の様子も見られた。
結局、2人がどうなったか結論はよくわからなかった。(手紙が送られてきたけど・・眠っていたかも?)
3作ともに1980年代の中国の状況を垣間見ることができた。
映画の内容もその国の政治や文化環境でかなり異なる影響を受けるのかもしれない。
その中でそれぞれの監督がテーマを持って制作しているのだろう。
同じ地球に住んでいて民族や歴史、文化など、ほんとに異なっているなあと改めて知らされる時間だった。