†応接間で†
「それにしても毎回のように良くやるね~~。そして毎回白兎ちゃんの俊足には驚くよ」
ソファーに倒れ込む私
あれからかれこれ2時間は走らされてへとへとだ
まぁ代わりにお茶もお菓子もいつも以上に美味しく感じた訳で
新しく用意されてたケーキスタンドに大好物のガトーショコラがあり
通常より小さいとはいえ四つも一気に食べてしまった
それに同じく好物のマカロンも六つ……
食べ過ぎな気がするし太らないだろうか?
でもあれだけ走ったんだからそれでチャラにならないとやってられないぞこれ!!
そう思いながら起き上がり女王を見る
「よく非常に速いことの例えに脱兎の如くって言うけど驚くわよねぇ、こんなにおとなしいのに」
女王も疲れたように傍らの白兎に感心の目を向ける
「そ、そうかな……」
白兎はちょっと俯いて上目使いで私達チラチラみて
恐縮して答える
あれほど速く走ったのに全く疲れが見えない
「まぁでも毎回の如くトゥイードルの双子は見事ね。特にダムは流石だわ」
王が女王の左側後ろの席から
壁際の椅子に座る双子を見ながら感心したように言う
姿を眩ましながらおちょくるように逃げる
チェシャ猫を挟み撃ちにしてダムが捕まえたのだ
「でも、もうちょっと優しく掴んでで欲しかったなぁ~~」
チェシャ猫は私の座るソファーの肘掛けに座り
尻尾を撫でながらじと~~っとダムを見ていう
唯一の弱点である尻尾を素早く握られ
観念したようにおとなしくなり追いかけっこは終わったのだ
最も首は切られてはいないが気を改めて開かれたお茶会では
王と女王が席を入れ替わり
女王の監視のもとお菓子抜きの刑にされた
「優しくすればお前は逃げるだろう」
真ん中の席の陪審員と話していた
ダムがスパッと口を挟む
まぁその通りだろう
ぶぅ~~っというチェシャ猫に
「あぁいうことするからいけないんでしょ?しかもほぼ毎回牡蠣ちゃんのせいにしようとするし」
私は部屋の奥の方で疲れはてて
眠り鼠と寝ている牡蠣ちゃんに目を向ける
お茶会の途中から牡蠣ちゃんは眠かきを始めていた
間には三月兎がいて優しい手付きで二人を撫でている
「好奇心旺盛でからかいがいがあるんだもぉん」
にししっと嗤うチェシャ猫
牡蠣ちゃんの子供らしい素直な反応が可愛くてそうしたくなるのはわからなくもないが
毎回そうするのはどうなのだろう
大抵被害にあうのは牡蠣ちゃんだ
それがチェシャ猫なりの可愛がり方だと言えば
そうなるのだが限度もあるでは?
そう考えていると
「じゃ俺達は持ち場に戻る」
ダムがそう言って双子が同時に席を立った
「あら?もう?ご苦労様ねぇ」
と女王が労う
それに二人が軽く目を閉じ出ようとすると
ダムが私をじっと見た後帽子屋を見て目配せする
それをじっと見て目を閉じ少ししてから開く帽子屋
それを確認すると微かに頭を下げ二人は出ていく
二人にしかわからない不思議なやり取りで
少し興味が湧くがそこには触れずにいる
「じゃあちしも疲れたからおやすみぃ~~」
私の横に居た一番疲れてないはずのチェシャ猫が
そう言い残し姿を消していった
「全く迷惑な子ねぇ。でも何かしら考えてる子だからなんとも言えないけど」
女王がぼやくのを私が笑う
「さてと、アタシはこれから王と陪審員で話があるから書斎に行くわ」
女王が立ち上がり王と陪審員も近くに来る
「アリスはこれからどうするのよ?」
「私は……ん~~どうしよう……」
王の問いかけに困っていると帽子屋が
「なら眠り鼠と牡蠣を運ぶのを手伝ってくれるか?流石に二人は持てないし、眠り鼠は俺が運ぶから三月兎と一緒に牡蠣を頼む」
三月兎だけだと途中で心配だからと付け加える
確かに共倒れという悪い状況が想像できたので
「わかった、手伝うよ」と了承した
さっきも考えたが今のところ予定はないので
ゆっくり時間をとっても平気だ
「決まったわね。白兎もついてお行きなさいな。流石に疲れてるだろうし家に帰ってゆっくりしてきなさい」
女王の言葉に頷く白兎
「じゃ影ちゃんも手伝ってくれる?」
私が言うと何処からか影が現れ
「勿論。私で役立てるなら」と答えてくれた
「なら決まりだな、助かる」
帽子屋が安心したような口調でそういった
安心したのは人数が増えたらか
それとも共倒れの危機を脱したからか
とにかく暇な時間を持て余す心配もないし
二人の手伝いもできるし良かったと思う
(挿絵/Ant-Me)
「それにしても毎回のように良くやるね~~。そして毎回白兎ちゃんの俊足には驚くよ」
ソファーに倒れ込む私
あれからかれこれ2時間は走らされてへとへとだ
まぁ代わりにお茶もお菓子もいつも以上に美味しく感じた訳で
新しく用意されてたケーキスタンドに大好物のガトーショコラがあり
通常より小さいとはいえ四つも一気に食べてしまった
それに同じく好物のマカロンも六つ……
食べ過ぎな気がするし太らないだろうか?
でもあれだけ走ったんだからそれでチャラにならないとやってられないぞこれ!!
そう思いながら起き上がり女王を見る
「よく非常に速いことの例えに脱兎の如くって言うけど驚くわよねぇ、こんなにおとなしいのに」
女王も疲れたように傍らの白兎に感心の目を向ける
「そ、そうかな……」
白兎はちょっと俯いて上目使いで私達チラチラみて
恐縮して答える
あれほど速く走ったのに全く疲れが見えない
「まぁでも毎回の如くトゥイードルの双子は見事ね。特にダムは流石だわ」
王が女王の左側後ろの席から
壁際の椅子に座る双子を見ながら感心したように言う
姿を眩ましながらおちょくるように逃げる
チェシャ猫を挟み撃ちにしてダムが捕まえたのだ
「でも、もうちょっと優しく掴んでで欲しかったなぁ~~」
チェシャ猫は私の座るソファーの肘掛けに座り
尻尾を撫でながらじと~~っとダムを見ていう
唯一の弱点である尻尾を素早く握られ
観念したようにおとなしくなり追いかけっこは終わったのだ
最も首は切られてはいないが気を改めて開かれたお茶会では
王と女王が席を入れ替わり
女王の監視のもとお菓子抜きの刑にされた
「優しくすればお前は逃げるだろう」
真ん中の席の陪審員と話していた
ダムがスパッと口を挟む
まぁその通りだろう
ぶぅ~~っというチェシャ猫に
「あぁいうことするからいけないんでしょ?しかもほぼ毎回牡蠣ちゃんのせいにしようとするし」
私は部屋の奥の方で疲れはてて
眠り鼠と寝ている牡蠣ちゃんに目を向ける
お茶会の途中から牡蠣ちゃんは眠かきを始めていた
間には三月兎がいて優しい手付きで二人を撫でている
「好奇心旺盛でからかいがいがあるんだもぉん」
にししっと嗤うチェシャ猫
牡蠣ちゃんの子供らしい素直な反応が可愛くてそうしたくなるのはわからなくもないが
毎回そうするのはどうなのだろう
大抵被害にあうのは牡蠣ちゃんだ
それがチェシャ猫なりの可愛がり方だと言えば
そうなるのだが限度もあるでは?
そう考えていると
「じゃ俺達は持ち場に戻る」
ダムがそう言って双子が同時に席を立った
「あら?もう?ご苦労様ねぇ」
と女王が労う
それに二人が軽く目を閉じ出ようとすると
ダムが私をじっと見た後帽子屋を見て目配せする
それをじっと見て目を閉じ少ししてから開く帽子屋
それを確認すると微かに頭を下げ二人は出ていく
二人にしかわからない不思議なやり取りで
少し興味が湧くがそこには触れずにいる
「じゃあちしも疲れたからおやすみぃ~~」
私の横に居た一番疲れてないはずのチェシャ猫が
そう言い残し姿を消していった
「全く迷惑な子ねぇ。でも何かしら考えてる子だからなんとも言えないけど」
女王がぼやくのを私が笑う
「さてと、アタシはこれから王と陪審員で話があるから書斎に行くわ」
女王が立ち上がり王と陪審員も近くに来る
「アリスはこれからどうするのよ?」
「私は……ん~~どうしよう……」
王の問いかけに困っていると帽子屋が
「なら眠り鼠と牡蠣を運ぶのを手伝ってくれるか?流石に二人は持てないし、眠り鼠は俺が運ぶから三月兎と一緒に牡蠣を頼む」
三月兎だけだと途中で心配だからと付け加える
確かに共倒れという悪い状況が想像できたので
「わかった、手伝うよ」と了承した
さっきも考えたが今のところ予定はないので
ゆっくり時間をとっても平気だ
「決まったわね。白兎もついてお行きなさいな。流石に疲れてるだろうし家に帰ってゆっくりしてきなさい」
女王の言葉に頷く白兎
「じゃ影ちゃんも手伝ってくれる?」
私が言うと何処からか影が現れ
「勿論。私で役立てるなら」と答えてくれた
「なら決まりだな、助かる」
帽子屋が安心したような口調でそういった
安心したのは人数が増えたらか
それとも共倒れの危機を脱したからか
とにかく暇な時間を持て余す心配もないし
二人の手伝いもできるし良かったと思う
(挿絵/Ant-Me)