<ウイルス感染猛威>ノロ防止、手洗い徹底 食事の準備前やトイレの後が肝心 | hidキット h1、hidキット おすすめ

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全国各地でノロウイルスが猛威をふるっている。宮崎県日南市の長期療養型病院や横浜市の病院で多くの死者が出たほか、福岡市の高齢者施設などでも集団感染が相次ぎ、いずれもノロウイルスが原因とみられている。感染力が非常に強く、主に冬季に多発するため、専門家は一般家庭も含めて予防のための手洗いと衛生管理の徹底を呼びかけている。【金秀蓮】

 ◇嘔吐後の床、塩素系で消毒

 「この時期に医療機関で集団発生する感染性胃腸炎のほとんどはノロウイルスによるものです」。医療機関や介護施設での感染拡大防止に取り組む北九州市のNPO法人「KRICT(北九州地域感染制御チーム)」は27日、109の会員医療機関にノロウイルスの注意点と予防対策をメールで注意喚起した。

 ノロウイルスは少量が口の中へ入るだけで発症するなど感染力が非常に強く、集団感染を引き起こしやすい。症状は下痢、嘔吐(おうと)、腹痛、発熱など。せきやくしゃみから感染することはなく、主な感染源はウイルスに汚染された食事や感染者の便、吐しゃ物だ。ウイルスは小さく、排便後におしりを拭いた際に紙を通してウイルスが手に付着することもあるほか、吐しゃ物が乾燥すると空気中に飛散。感染した人との接触で拡大する。有効な抗ウイルス剤はなく、抵抗力の低い高齢者や子供は特に注意が必要で、脱水症状を起こし最悪の場合は死に至る。

 KRICTの理事、伊藤重彦医師(北九州市立八幡病院副院長)によると、医療機関での感染拡大は職員が介在するケースが多い。日南市での集団感染も看病にあたった看護師らから広がったとみられている。

 感染を防ぐにはどうすればいいのか。伊藤さんは「手洗いの徹底」を強調する。ノロウイルスはアルコールが効かないため、せっけんと流水で物理的にウイルスを洗い落とさなければいけない。料理前、食事前、トイレの後が肝心。子供が吐いた後の床などは素手で触らず、ビニール手袋などを使ってペーパータオルで取り除き、希釈した塩素系消毒剤を浸して拭き取る。使ったペーパータオルはすぐビニール袋に入れて廃棄。吐しゃ物の乾燥前に素早く処理することが大事だ。

 また病院などの施設では、排せつ物や吐しゃ物の処理時に使った手袋、エプロンを患者ごとに交換する。職員の感染が疑われる際は、職員同士が接触するリハビリ室や食堂などの環境除染の徹底が必要。「下痢だけの症状の場合はそのまま働く人もいるが、この時期は下痢になったら上司らに申告するのがベスト。これは一般企業でも同じ」と指摘する。

 健康な大人の場合、症状が軽くて感染に気付かないケースも少なくない。症状がなくなったように思えても、感染者の便には1週間から1カ月間、ウイルスが含まれているという。伊藤さんは「病院や学校で1人でも不適切な手洗いをするとウイルスで周囲を汚染することがありえる」と注意を呼びかけている。