懐古のカケラ side 皆見  | 恋愛前夜

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はじめまして。
ここは、私が大好きな漫画から想像した小説を中心に載せているブログです。
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好きが深まって、個人的に小説を書いています。
心の広い方、二次小説に理解のある方のみお読み下さい。




「ひっ・・・皆見!」



弁当を食べ終わって、思い思いに過ごす昼休み。
自分の名を呼ばれて顔を上げると教室の前方、扉の入り口に大友が立っていた。

「何?」

一緒に話していた龍司とモトも大友の方を向く。

「何って…今日、日直だろう?担任が呼んでる」

うえっと苦い顔をして立ち上がった俺。

「「ガンバレヨー」」という何とも心許ない応援を投げ掛けてくる友人2人に「ちょっと行ってくる」と扉の方を指差しながら言い、大友に近付いた。

「大友サンキュー」

「ああ」

短い返事をし、無表情で教室の中に入ろうとしている大友の腕をとった。

「さ、行こうか?」

にっこりと笑う俺の顔と掴まれた腕を交互に見て、怪訝そうな表情を浮かべる大友。

「助かるよ大友~」

「は?」

「ぜーったい担任、次の授業の教材運ばせる気だぜ?」

ぐいぐい腕を引き歩く俺。

「何でだ!俺は今日、日直じゃ」

ない!…と最後まで言わせずにジロリと大友を睨む。

「姫って呼ぼうとしただろ?さっき…」

思い当たる節があったのか、ギョッとした顔をして、大友は抵抗していた体の力を弛めた。

「あんな大声で…前世組が沢山いる教室で……まだ正体も明かしていないのに………どういうことなんだろうなぁ・・・・カルロ?」

態と大友の前世の名前を呼びつつ、ニヤリと笑う。

「…ってことでペナルティな♪♪」

一瞬言葉に詰まった大友は、反論する機会を失い苦い顔をする。

ひとつ大きな溜め息を吐きながら、大人しく俺の隣に並んだ。


こうやって昼休みに、隣に並んで廊下を歩くなんて初めてな気がする。

昔は、ベロニカだった時は、カルロとよく2人きりで話していたのに、何だか不思議な感じだ。

「こうやって、大友と話すの初めてだな」

「いつもは、騎士共がお前の周りにいるからな」

厭味かよと顔を見れば、大友は、ふっと笑みを洩らして俺を見下ろしている。

「大友・・・・?」

「おかしいと思ったんだ……いつもいつも何か問題が起きる度に、必ず皆見がいて」

「うっ」

それに対して、俺はとても後ろめたい。

最近まで、大友には、自分がベロニカの生まれ変わりであることを隠していた。