商品はまず、人間のなんらかの欲望を満たすという性質をもたなければなりません。
これを「使用価値」といいます。
おいしかったり、きれいだったり、暖かかったり、便利だったり、何か買う人にとって役に立つものでなければ、商品として通用しません。
また、商品には価格(値段)がつきます。
この価格の基礎となる性質を「価値」といいます。
食べ物や衣服、機械や原材料、交通機関や医療、娯楽など、さまざまな異なる商品に、同じように何円、何円と価格がつくからには、商品には比較することのできる共通の性質があるはずです。
商品に共通する性質、それは、商品は人間の労働によってつくられたものだということです。
したがって、商品の価値は、その商品を生産するのにどれだけの労働がつぎ込まれたかということで決まることになります。
資本主義のもとでは、労働力が商品として売買されているわけですから、労働力にも使用価値と価値がなければなりません。
労働力の使用価値は、労働力が使用される、つまり労働すると価値ができるということです。
この労働者がつくりだした価値は、労働力の買い手である会社のものとなります。
だから、会社は労働力を買う(労働者を雇う)のです。
一方、労働力自身の価値は、それを生産するのに必要な労働の大きさによって決まります。
労働力を生産するというのは、労働者が生活していくための費用とみなすことが出来ます。
こうして、労働者には一定の賃金が支払われ、労働者は受け取った賃金で生活するということになります。
たとえ不十分でもそうするしかありません。不十分と思うなら団結して労働組合をつくるしかないということです。つづく…