ハロウィン 1.おばけカボチャ | ナイフで奏でる切り裂きワルツ

ハロウィン 1.おばけカボチャ

今日はハロウィン

世間のお店では子供用のお菓子や怖い飾り付けが並ぶ中、ここヴァリアーでも例外なく一人の術師がイベント事を起こそうとしていました


「ベルセンパーイ、トリックオアトリートー。」

「発音汚っ。つーか、オレお菓子なんかいつも貰う側だから持ってねーし」

「えー、じゃあイタズラしますよー。」

「イタズラ?お前がオレに?・・・出来ると思ってんの?」

「わかりましたのでー、ナイフと殺気をしまってくださーい。」

「お前こそオレにお菓子よこせよ。Trick or treat」

「なんで年上のセンパイに言われなきゃなんないんですかー。」

「ししっ、ハロウィンに年とか関係ねぇの。だってオレ王子だもん♪」

「あ、いい事思いつきましたー。」

「どうせくだらない事だろ」

「一緒にみんなにイタズラしに行きましょー。」

「イタズラ?」

「あのですねー・・・ゴニョゴニョゴニョ・・・。」

「うししし、面白そう♪付き合ってやってもいいぜ」


二匹の悪魔は楽しい楽しいイタズラを考え付いたようです


「次は予定会議かぁ。ヴァリアー内のヤツら全員にも発表しなきゃいけないからめんどくせぇんだよなぁ」

「予定なんてあたしたち幹部がそれぞれの部下に伝えればいいのにねぇ」

「それだと前に部下たちに報告ミスで手違いがあったからこの方針にしたんだろう、忘れたのか」

「忘れちゃいないけど、あれってフランちゃんのせいでしょぉ。あの子、すぐ伝える事を忘れちゃうんですもの」

「どっちにしろ、会議には出なきゃいけねぇんだぁ。さっさと終わらせるぞぉ」

「久しぶりにボスがみんなの前に現れるわね」

「うおおおお、ボスぅぅぅ」

「そういやぁ、フランとベルはどこだぁ。まだ来てねぇみたいだけどよぉ」

「会議が始まる前には来るわよ。会議を遅刻してボスの逆鱗に触れるほど、あの二人もバカじゃないわよ」


三人が話している元凶二人は大広間を会議室として使っているカーテンの影に隠れています


「いいですかー、ベルセンパイは何もしなくていいんでー、バレそうになったら電気のブレーカーを切って下さいー。」

「わかってるって、お前こそ失敗すんなよ」

「大丈夫ですー。」


「ゔぉぉぉおおい!!これから予定会議を始めるぞぉ!ボス!発表してくれぇ!」

「うるせーカスが!お前に指図される覚えはねぇ!」

ボスが持っていた予定表がスクアーロの頭にヒットしました

それをザンザスは自分で拾うことなくスラスラと間違いなく発表していきます

「ルッスーリア班は明日ここに・・・・。レヴィ班はそのまま待機・・・・」

「今だぜ、カエル」

「はーい。せーのー。」

フランがやる気のない掛け声をかけた時にザンザスの見た目に変化が起こりました


ポンッ


という音が聞こえてきそうな感じでザンザスに変化が起こりました。見事なおれんじ色のカボチャパンツに頭にはいつもの羽飾りではなく、可愛らしいカボチャのランタンがちょこんと乗っかっていました。靴もつま先がクルンと上を向いている今にも踊りだしそうな愉快な靴でした

それはもう着る人とのバランスはアンバランス以外の何物でもありません

「ボ、ボスぅ・・・気持ちが悪いぜぇ・・・」

「まあ!!可愛いわ~vv」

「ボス!似合っています!!」

様々な反応を見せる幹部の手前、部下たちは葛藤していました

(こ、これはギャグなのか!?ボスなりのギャグなのか!?)

(ハロウィンのイベントか何かなのだろうか?!)

部下たちの思いは一つです

絶対に笑ってはいけない!!!


ただ一人、異変に気づいていないのはみんなの注目の的になっているザンザス一人だけです

さぁ、二匹の悪魔はこれからどう動くのでしょうか