エリザベス女王の葬儀を終えて、今月末には安倍晋三元総理の国葬が続きます。
開催に至る是非には敢えて言及しませんが、統一教会家庭の二世による暗殺決行だった為に、色々なカルト宗教の二世問題に注目が集まっています。
私の二親等と三親等の親族には、輸血拒否を掲げるエホバの証人が複数居ます。
私の神前結婚式には遠慮したものの親族の写真撮影や披露宴には参加、両親の法事では本堂での読経は不参加で別会場の会食には加わります。
この機会にそれに関連するYouTube等を観ていたら、この本に出会いました。著者は私の親族と同じ年齢でしたので、親しみを感じながら読み出せました。
主人公は両親共にエホバ証人、姉と末っ子である本人共に幼少の頃より集会等にも参加し、洗礼を受けて信者となります。その後、父親は宗教から離れ別居状態となり母と娘二人の生活が始まり、疑問を抱きながらも母や姉に棄てられる恐怖もあり続いていきます。😖
信者同士で結婚に至るのですが、夫のDVにより法的離婚の状態に至ります。(宗教上ではDV理由の離婚は不可)
その後、信者の男性と交渉の末で一時は再婚するのですが、教義に反するという事由から組織的迫害を受けて再び離婚します。
その後の信者以外の男性との出会いから破局、東日本大震災を受けた事による家族に対する思いの変容、米国帰りの心理カウンセラーによる施術を経て、遂にカルトから脱出出来たのです。
かなり壮絶な話の展開にショックの連続ですが、昔から言われた『触らぬ神に祟り無し』の重みを存分に感じさせられました。
そして、触らぬ選択が無いカルト宗教二世の悲劇は底無し沼です。😱
「解毒 エホバの証人の洗脳から脱出したある女性の手記」
坂根真実著 KADOKAWA刊 定価本体1,700円
ISBN978-4-04-103709-6