志賀直哉の作品です。
小僧の仙吉は秤屋で奉公して、先輩番頭同士の鮨屋の話をうらやましく聞いています。ある日屋台の鮨屋に飛び込み、鮪の鮨に手を伸ばし、ひとつ六銭と言われ手を引っ込めた、四銭しかなかったからです。貴族院議員のAはそれを見て鱈腹食べさせたいと思った、その後偶然仙吉の店を訪れ、仙吉を連れ出し美味しい鮨屋で鱈腹食べさせた、仙吉は誰だかわからないが、神様だと思いました。
面白いのは最後に書こうとした結末を止めて筆を擱くことにしたという作者の微笑ましい心情です。