本日は、木下斉先生の「凡人のための地域再生入門」を手にしました
木下先生4作目となります
これまで学んできたことを小説形式で紹介している本でありました
より具体的にイメージをすることができました
【この本で印象に残った部分】
1)いつまで待ってもスーパーマンは来ない
成功している事業のリーダーは、裏ではさまざまなトラブルに巻き込まれ、ときには逃げ出したいと思うことさえある、ちっぽけな生身の弱い人間です。
2)どの地域だって、始めることはすぐにできる
まずは一歩踏み出してみる。
3)役所が予算なんかだしてやってもあかん。誰も身銭切ってないから本気にならへん。
なにかをやるときは、自分のお金を使って行うことで責任がでる。
4)明るい人の周りにはいい人が集まる
地域活性化の成否は、明るく・楽しく・覚悟を決めて事業に取り組むメンバーが集まるかにかかっている。
5)不安だからとやらなければ、いつまでも不安がただそこにあるだけ
不安である時ほど明るく前向きに考えて、不安の原因を特定し解決する方法を試してみるなど自ら動き出すことが必要。地域に必要なのは、「天才」ではなく、「覚悟」である。
6)昔からの不動産屋は、生活に困っていないため、最初から熱心ではないこともある。
空室を埋める気がない。
7)何事も前向きに試してみることが大事
愚痴をこぼす人にかぎって、何もしていないことが多い。
8)入る量りて出ずるを制す
支出を見直し、その黒字をもとにさらに資金を調達し、次なる成長事業に投資する
9)地域おこし協力隊
期間限定の非常勤行員形式。国の交付税で100%賄われる。成果がなくても地域はなにも痛くない。
10)役所の事業がうまっくいかない構造的理由
そもそも成果をあげるための組織でないこと。補助金や交付金が将来的に利益を得るための「投資」と考えられれていないこと。「その投資が回収可能か」という視点がほとんどない。
「その事業が稼げるか」ではなく、「どれだけ資金が不足しているか」がしっかり説明されているほうが重視される。
11)地方分権のジレンマ
国による様々な交付金・補助金により独自の政策を推進することを妨げている。
稼ぐことより貰うことを優先して考えられる。
12)なにかに失敗した時にこそ、本当に評価してくれていた人と、そうでない人がよくわかる
失敗した時、本当に自分を見てくれていた人は決して離れていかない。
13)落ち込んだ時ほど、意味がなくてもいいからとりあえず笑ってろ。
落ち込んだからって落ち込んでますって顔をするんじゃなくて、笑い飛ばすやつが明日は成功するんだよ。
14)人間ってのはな、失敗したときではなく、失敗したあとにどう行動するかで価値がきまるんじゃ。
本当の挑戦は、初めて何かをやるときではなく、失敗して、その次に再び立ち上がってするときのことを言うんだ。
15)悪名は無名に勝る
万人が賛成するようなものは平凡すぎて今の地域に特別必要でもない。やることを明確にすれば、必ず賛否両論となる。
16)先回り営業・逆算開発
モノがない状態で商業価値をアピールして小さく営業する。
17)積小為大
大きなことをしたいと思えば、小さなことを怠らず努めるのがよい。小が積もって大になる。
18)何事も自分のためだと思えば、割り切れることもある。
人のためと思うからこそ、他人の評価が気になったり、他人に過剰に期待していまう。
19)無駄な予算は地方にとって、毒、麻薬にも等しい。
補助金は、使えるものは使おうと手をだす人が多くいる。補助金をもらうからこそ事業計画がいい加減になり、補助金がなければ事業を立ち上げられない状況に陥り、もっと額のおおきな補助金を求めるようになる。補助金には依存性と耐性がある。
20)過去は過去のものとして割り切り、未来への答えをそれぞれのまちが導き出す。
かつての繁栄を取り戻すことでも、ほかの都市を真似することでもなく、自分なりの視点で動き、動きながら方向性を確かめていくことから始まる。
【これからできること】
補助金に頼らない。
前向きに試してみる
失敗しても立ち上がって笑ってみる