会社員時代、通常業務はもちろんであるが、時間外においても研修会等に積極的に参加をし、自己研鑽に努めてきた。

 

 それが、自分のためでもあるが家族のためになると思って当たり前の行動と思っていた。

 

 

 家で子供を育てている妻に、

 

 「また研修会?」

 

 「それいつになったらお金になるの?」

 

 「勉強するのはいいけどいい加減、お金につながることをしてもらいたいんだけど」

 

 「仕事も大事だけど、もう少し家のことも気にかけてくれないかな」

 

 

 

 今、妻は私の話を半分に日中の業務時間内では終わらない仕事を自宅でするようになった。

 

 子供が寝静まった後の夫婦の会話の時間が少なくなっていっていた。

 

 妻は、仕事の準備などでやらなければいけないことがあるのはわかる。

 

 そして、家庭をないがしろにしているわけでもない。

 

 そんなこと比較することではない。

 

 でも、どうしても頭によぎってしまうことがある。

 

 

 

 「私と仕事どっちが大事なの?」

 

 

 

  少しだけ、手を止めて話を聞いてくれないか?

 

 

  今になって、あのときの妻が発信していた言葉の意味が少しわかる気がする。