God of War - RAGNAROK | チーフ・エディターのブログ

チーフ・エディターのブログ

音楽配信の仕事上年間クラシック中心に毎年1,200枚ハイレゾの新譜を聴く中で気になったものを1日1枚。

Bear McCreary (SCI) 96Khz/24bit

最近のゲーム音楽は映画のサントラに引けを取らない優秀なものが多い。映画音楽もゲーム音楽も制作にかける金額が大きい分音楽に割り振る予算も大きくその分優秀な作曲家に委託する事ができる。なかなか売れるという事がほとんど期待できない現代クラシック音楽よりも明らかに身入りは良いので映画・ゲーム音楽領域を目指す優秀な若い作曲家は少なくない。おカネだけでなくゲームに熱中して育った世代なので身近で魅力的な世界なのだろう。

 

2018年PlayStationのゲームとして大ヒットしたGod of Warの音楽も冒頭から太い男性のコーラスとカッコいいオーケストレーションで臨場感溢れる音質効果も加わった特筆すべきサントラアルバムだったが、その続編となる新作ナグラロークがこの11月に発売された。復讐の神「クレイトス」と息子「アトレウス」の北欧神話の世界を舞台にした壮大な冒険物語。作曲は前作に引き続きBear McCrearyが担当し3年をかけて制作進行に合わせて完成させた。ご本人はハーディー・ガーディの奏者としてもゲームのキャラとして参加しているが、普通の管弦楽だけでなく各テーマに応じてヴィオラダガンバなど古楽器、またスウェーデンに残るニッケルハルパなども取り入れて多彩な音色でゲームの場面に彩りを添えている。

 

このように音楽が優れているとこのゲームやってみようかなという気になる。PS4買うか。。

                2022-1360