Bondona | チーフ・エディターのブログ

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音楽配信の仕事上年間クラシック中心に毎年1,200枚ハイレゾの新譜を聴く中で気になったものを1日1枚。

Khiyo (ARC) 44.1khz/24bit

ワールドミュージック専門カナダのARC Musicの新譜。Khiyoはイギリス拠点のバンドだが、その音楽はバングラデシュとインドの西ベンガル州のベンガル地域の音楽を元にしたクロスオーバーで、まさにベンガルロックというような曲からジャズ風バラードのもの、民俗調のものなどスタイルには拘っていない。

 

これら多彩な曲はメンバーのバックグラウンドに寄るところ大きく、イギリス人ギタリストのオリバーウィークスはクラシックの教育を受けた作曲家でもありその作品はロンドンフィル、フィルハーモニアでも演奏されてきた実績がある。このアルバムではなかなかワイルドなギターでロックしている。ボーカルのソヒニ・アラムがバングラデシュ家系でベンガル語で歌うこのバンドのアイデンティティを強く打ち出して、ベーシストのベン・ハートランドがジャズ、ブルースに造形深い。この三人のタレントが集まりそれぞれの音楽性が融合されてできたのがこのユニークな音楽でイギリスを中心としてとても人気があると言う。確かにここまで音楽様式に広がりのあるワールドミュージック・クロスオーバーは聴いたことがなく、エスニックと西洋の様々な音楽が混ざり合って不思議な魅力を醸し出しているアルバム。

2022-954

 

 

 

 

 

via Classic Music Diary
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