SELINA OTT; TRUMPET CONCERTOS | チーフ・エディターのブログ

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音楽配信の仕事上年間クラシック中心に毎年1,200枚ハイレゾの新譜を聴く中で気になったものを1日1枚。

Selina ott trumpet, ORF Vienna Radio Symphony Orchestra,Roberto Paternostro


Selina Ott は、2018年 Internationaler Musikwettbewerb der ARD『ミュンヘン国際音楽コンクール』トランペット部門で優勝(当時20歳)し、将来が大いに嘱望されるアーティスト。

なかなか第1位を出さないことで知られる難関コンクールで、日本人では最近AOI TRIOが室内楽部門で一位になった。


これは優勝後のファーストアルバムにあたり原盤リリースは2020年。既に今年セカンドアルバムが出ているが、遅れてハイレゾ化された為の最近のファイル転送かと思われる。


デビューアルバムなので人気曲が選択される。トランペット協奏曲の代表曲であるアルメニアの作曲家Artiunianのトランペット協奏曲。とても高度なテクニックを求められるが抒情的でリスナーに寄り添うところが人気の理由だろう。


Peskinについては、ロマンティックな曲でOtt自身はRachmaninov のようなところがあると語っている。

Alfred DesenclosはOttのとても好きな曲でとても難しいがトランペットの魅力全てを出し切っているという。


なお、Artiunian, Peskin の曲では、大型のGerman B frat (Vienna Valve Trumpet)を、DesenclosではPerinet Cを使い分けている。


現代音楽にはPerinetの方が合っているんですよとインタビューでは語っているが、トランペットに造詣が深くない私には音色の違いはよく分からなかった。


今後コンスタントにアルバムを出していくはずなので注目すべきアーティスト。


2021-730



via Classic Music Diary
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