ポケットは雲の切れ間に | るくな のSound Explosion

るくな のSound Explosion

ユニコとロッキーラクーンを聴きながら綴る るくなのファンシーな日記

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草原にはしまうまが群れをなしている

それから 小さな動物たちが

ライオンの気配におびえて

風の向きをはかったとたんに

ライオンのキスがおわり

何事もなかったように

草原は静かになる

命が命をむさぼる時にも

それはキスからはじまっている

街角で出会い

灯りが消えた通りでは

月がキスをしている

それは捨てられた小さな子猫で

まだ生まればかりなのに

一人で歩きはじめているから

月はそれをみて 雲を呼び 雨を降らせ

子猫をもっと悲しいものにしたあとで

人間の愛をためすために

おのずと雲の切れ間に顔をのぞかせる

それが太陽が繰り返すキスのために

人間が返せるものなのだと思った時は

わたしはまだ子供だった

朝はなぜ来るのだろう

そんな疑問が沸き上がるころに

確実に人々は目覚めて

息の弱い子猫のために

大急ぎでミルクをあたためて

小さく刻んだパンのかけらを

鳩と猫のために均等に分けている



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