胸に鼓動を感じる
太陽が降り月が昇ってゆくときに
葉っぱには微かにひかりは
透き通り
なまえもない神様が
落としものをしたような森のなかを
ひとつひとつ血を通して感じる
それは
何なのかさえわからない
尚を道なき道を 尚を道なき道をと
生きる生命は発光してゆく
故に血管の隅々まで
感じなくてよいものまで感じ行き
覚悟のうえに自らその
こころにインクを落とし
自ら斑らに染まりゆく
汚れた泥水をすすり
変わりゆく月の雫のなか
花は彩りをつけゆく
生命をもつものの痛々しき彩り
それでも尚を
ちいさな光を集めていきるものに
抜き差しならぬ 内部より発光する
祈りにも似た
ほんのすこしのたしかなものを
そのひと粒ひと粒に小さなひかりを