a ray of moonlightひとすじの月明り静かなる光は夜空を飾り深夜便トラックゆく高速道路の影絵咳き込みて臥しいる何處の星をポケットに胎内ふかく眠りいるとも小さな灯り幻はうつくしく 影をひきずりゆくいつの世と知らず佇むゆめのなかぬばたまの闇を産みたるライトがひとつまたひとつひかりまたひかりて踊りゆき夜のなかへ 凍りてほのか月光をやどす